
海外ではすでに公開終了したというのになかなか日本では公開されなくて。「これはもはや大人の事情というやつかなぁ」と半ばあきらめてたのですよ(前作「パール」はサイコさんの話だし内容がアレだったかな?)。
そういや、アリ・アスター監督の『ボーは恐れている』では誰も隠れキャラに気づいてくれないからと来訪時に教えてくれたというエピソードもあったっけ(日本は公開がいちばん最後なので)。つか普通にわからないだろ!
A24は日本公開は遅れるのとか多いのかな。今作だってTOHOシネマズさんの棚に並べてあるチラシで公開されるの気づいたくらいだから。それにしてもアメリカの一年後に公開って遅すぎるだろ。てっきりやらないのかと思ったら。
ハリウッドいち眉毛のない女優ミア・ゴスちゃん3部作。あぶない。あぶない。見逃すところだったぜ。「ハリウッドいち眉毛のない女優」フレーズを使いたかったので(そこかよ)。
普通ホラー映画はシネコンでは上映回数が少なくなりしまいにゃ1回のみになり数週間で打ち切りというパターン多いのですよ。最近はA24の知名度なのかひと月経つのにまだ上映しているという状態です。やったね!ギリギリで間に合いました(すでに東京では1館のみ)。
で、『マキシーン』はちょっと前2作に比べて毛色が違うというか何というか。よく考えりゃ1作目はパール婆さんの暴走、2作目はパールはサイコさんという設定だったしね(今回は同じミア・ゴスちゃんでもマキシーンだからか)。
セオリー通りに行けば3部作って「1→3→2」の順に面白いのにハリウッドいち眉毛のない女優ミア・ゴスちゃん3部作は順番通りに面白いという異例中の異例w。
あのBTTFだって自分の中では「1→3→2」の順で面白かったんだけど今作は違いました。なんだろ?とよく考えたら1作目で登場キャラが観客には説明ついちゃってるので「どう展開するか」がキーポイントになるのですよ。新スター・ウォーズ3部作でマーク・ハミルが「ルークはそんなことしない!」と怒ったのと同じですな。
でも「X」「パール」「マキシーン」は違ってた。「X」ではパール婆ちゃんがサイコさんだなという設定だけしかわからなかったのに続編ではキャラを浮き彫りにしたのですから。さすがタイ・ウェスト監督。しかも先ほど述べたようにマキシーンはサイコさんではないから「思ってたのと違う」は当然なんですな。
画面分割で「あ、これ『キャリー』で見た奴や」だし黒手袋、黒レザー姿の犯人は「うひょー!アルジェントやんか」だし。でも違うのね。デ・パルマほど場を盛り上げてないしアルジェントの「殺しの美学」は微塵も感じられないし。
ホラーというよりはホラー寄りの人間ドラマでした。マキシーンの人生が格好良すぎる。オーディション終わった後に「主役はあたしで決まりだから。あんたたち帰んな!」なんて言っちゃうのがステキ。
それと劇中の女監督ベンダー役のエリザベス・デビッキも格好いい!
「あたいの映画を邪魔する奴は誰であろうと容赦しないよ!」と啖呵切っちゃうベンダー監督もステキすぎ(そんなこと言ってない)。
ア、アニキー‼一生ついていきますと言いたくなっちゃったよw。アニキのためなら死ねる。
★
俺の屍を越えてゆけ!というような映画でした(なんのこっちゃ)。時代設定が1985年なんで「セント・エルモス・ファイアー」あったり「サイコ」のセットあったり(たぶん「サイコII」で使われてたんだろうな)80年代を生きた人なら涙とよだれが止まらないかと。音楽もいいしね。