そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

暴走型サイコさんだった『パール』。

A24初の3部作である今回の『パール』は2部作目。であるにも関わらず1作目『Xエックス』の前日譚。既に3作目のタイトルは決まっているようなので(想定の範囲内みたいな感じですかね)。次回作は『マキシーン』デスカ。

 

全てミア・ゴス主演だからミア・ゴス3部作みたいな感じだな。彼女の顔芸は凄い(ま、『ヘレディタリー』のトニ・コレットに比べればおこちゃまみたいなもんですが)。

 

『ヘレディタリー』とは違う「あ~なんか俺、かなりヤヴァイもの見ちゃったな~」という感想しか出てきませんが。

 

エスター』の前日譚と同じような感じで。エスター程飛ばしてはいないが「いやいやいや、パール純真やないやろ。かなりヤヴァイやろ」なんですが。誰だよ!「純真なシリアルキラー」なんてコピー書いたのはw。

 

自分の中では「続編は成功しない」のがセオリーなんですが今作は見事に覆しやがった。『Xエックス』より好きかも。前作では伏線を回収していたがそれでも謎なパール婆さんの言葉「あなたは私に似ている」「ブロンドは嫌いなのよ」が今作で回収された。脚本凄い。前作でのミア・ゴスはそれほど魅力的ではなかったけど今作『パール』は彼女の独壇場といった感じで見事にこたえてる。

 

キャラが良い!とても良い。

 

X エックス』の撮影に入る数か月前から、タイ・ウェスト監督はミア・ゴスと共同で同作の前日譚となる作品の脚本を書き始めていた。2人は「仮に映画化に漕ぎつけることができなかったとしても、パールというキャラクターに素晴らしい来歴を与えることにはなるし、それがゴスの演技に役立てばよい」と考えていたが、最終的に、A24は前日譚の製作にもゴーサインを出した[3]

Pearl パール - Wikipedia

大抵は「1作目でヒットしたから続編を」というカタチなのだが最初から続編決定という判断は凄いよね。A24すごい(BTTFですら2、3作品は同時撮影なのに)。

 

前作は「なにしやがるこのババァ。身の程をわきまえやがれ!ペッ」の一声で(そんなこと言ってない)パール婆さん暴走したのだが。エヴァのシンジ君より迷惑だぞ。今作はアレがトリガーになったのね。

 

思うに『Xエックス』では『悪魔のいけにえ』をベースにした感じでしたが今作『パール』は『キャリー』ベースみたいですな。パールを一ミリも認めない母親の厳しさときたら!でもキャリーのお母ちゃんには遠く及ばないがね(だってキャリーのママはすぐトランス状態になっちゃうわ笑いながら包丁持って階段降りるわ最強キャラだもの)。

 

 

オーディションシーンで「パール無双になるのでは?」と半ば期待してしまったのは自分だけ?このシリーズって客を選ぶ作品だよな。

そんなパールより僕と踊りませんか?

( ゚д゚)ノ  ジャ、マタ!♪