シェイクスピアの『マクベス』を基にしたクロサワ作品。これも人気のある作品(というか初期の頃の作品が格別に面白い。ようつべでも岡田斗司夫が言ってたし)。
イギリス出身の劇作家。
現代でも、数多くの演劇、映画、書籍などを通じて、シェイクスピアの作品に触れることができます。
代表作
四大悲劇と呼ばれる「リア王」、「マクベス」、「ハムレット」、「オセロ」。
その他、「ロミオとジュリエット」、「ジュリアス・シーザー」、「夏の夜の夢」、「十二夜」等。
今だに世界格国で愛されるシェイクスピア。凄いですね。ようつべでも「シェイクスピアは何故愛されるのか?」検索したら舞台俳優さんが熱く語る語る(なんでも演じて「気持ちいい」そうで)。『蜘蛛巣城』は四大悲劇がベースの黒澤映画なのね。
シェイクスピアは演劇好きや文学好きそれと名前程度しか認知度ないと思うのでもっと日本人になじみやすい時代劇にアレンジしたのが『蜘蛛巣城』。それプラス能。
鷲津浅芽(山田五十鈴)の歩く姿はまさに「能」そのもの。摺り足で着物を引きずって歩く「ショリショリ」という音は演出の為にワザと出してるんだよね。拘ってるなぁ。いかにも育ちの良さそうな動きがイイね。
やはりクライマックスの鷲津武時(三船敏郎)めがけて沢山の矢が放たれるシーンが印象に残る。「あの形相は素も入ってたのか」と思うと感慨深い。
黒澤映画「蜘蛛巣城」のあの伝説的なシーンの撮影で使われたトリックについてのお話「それでもやっぱり怖い」 - Togetter
超望遠で撮ってるそうなんですが。映像マジックというのはわかっちゃいるが足場の上に弓道部員が矢を放つというのは恐ろしすぎる。クロサワ監督、ドンダケなんだよ。三船敏郎が「殺す気か!」と怒るのも納得(実際に酔った勢いで散弾銃を持って黒澤邸に行ったのは伝説になっているそうです)。
クロサワ映画って本編よりも裏エピソードのほうが物凄いよね。『七人の侍』は小屋炎上シーンでよく燃えるようにとスタッフがガソリンをまいたらバックドラフト現象が起きて俳優病院送りにしたり『隠し砦の三悪人』では実弾使ったり。「枚挙にいとまがない」とはこのことナリ。
そんなこんなで『蜘蛛巣城』。シェイクスピア大好きなガイジンガーからも大変評判宜しくて。
批評家の反応[編集]
本作は批評家から高く評価され、第31回キネマ旬報ベスト・テンで4位にランクした[27]。アメリカの映画批評家レオナルド・モルティンは本作に最高評価の4つ星を与えた[28]。海外のシェイクスピア研究家からも高く評価されており、アメリカの文学批評家ハロルド・ブルームは「マクベスの最も成功した映画版」と評し[29]、イギリスの映画研究家ロジャー・マンベルは「私自身を含めた多くの映画関係者たちが、シェイクスピアの映画化作品中、最も優れた映画の一つで、その精神においても最も正確な作品だと考えている」と評した[30]。
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには43件のレビューがあり、批評家支持率は95%で、平均点は8.76/10という高評価を獲得している。サイト側による批評家の見解の要約は「黒澤明のキャリアの最高点、そしてシェイクスピア劇の最高の映画化の一つ」となっている[31]。
★
ラストシーンが有名だがその前の浅芽が狂ってしまうシーンも凄い(クロサワ監督もお気に入りなんだそうで)。山田五十鈴すげーな。