そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

【午前十時の映画祭】アポロ13(1995年)。

こないだの『ライトスタッフ』といい今回も宇宙シリーズですか(『アルマゲドン』上映するみたいだし)。この『アポロ13』もクオリティ高いし人気作。なんたって日本人宇宙飛行士の野口聡一さんも激推しな作品なんですから。

 

監督はロン・ハワード。コメディあったり(『スプラッシュ』が大好き)SF(『コクーン』もそうか・・記憶に新しいのは『ハン・ソロ』)サスペンス(『身代金』『ダ・ビンチ・コード』等)もあるでよ。結構幅広くやってんなぁ。

 

で、この『アポロ13』の凄いところは沢山あるのだけど自分が涙したのはロケット発射シーン。なんとセットだそうで。え?NASAの映像じゃないの?セットも緻密に作られておりNASAスタッフが間違えたくらい。この拘りは凄い。

 

サーモスタットの故障により、タンクの内部は非常に高温になり、タンク攪拌用ファンの配線の被膜が溶け、中身の電線がむき出しになってしまいました。離陸後に再びファンの電源をつけたとき、電線から飛び散った火花が液体酸素に引火し、タンクが爆発を起こしたのです。

1本のネジの外し忘れが世紀の大事故に…アポロ13号が地球に生還した日(ブルーバックス編集部) | ブルーバックス | 講談社

ああ、だから攪拌用スイッチをONにしたら故障しちまったのか。事実は小説よりも奇なり。電力は不足するわ二酸化炭素濃度は上昇するわ災難に次ぐ災難。嘘みたいだろ、実話なんだぜ。

 

アメリカンはゲン担ぎしないと思ってたがさすがに「13」はアレやろ。

13という数は聖書でも特別な意味を持っている。イエスを裏切った弟子であるユダは、最後の晩餐で13番目の席についていたとされており、ユダが13番目の弟子であったとする説もある。またキリスト教圏の俗信において、イエス処刑されたのは金曜日であるとされており、13日の金曜日題材にしたアメリカ映画が大ヒットしたことで、世界中に知れ渡ることとなった。

13 (忌み数) - Wikipedia

映画でもマリリン(キャスリーン・クインラン)が13という数字を気にしたり事故の夢を見たりするが旦那のジム(トム・ハンクス)は「12の次だからだ」というので人それぞれなのかもね。ちなみに奥さんが指輪を排水溝に落としてしまうシーンあるがアレ、盛ってるのではなく本当だそうです。

 

ヒューストン管制センターの飛行主任ジーン(エド・ハリス)の格好良さと言ったら!文句なしに「理想の上司」だよね。口論になるシーンあるが実際は「それどころじゃなかった」そうです。そんだけピリピリしてたのか。人命かかってるもんな。

 

司令船と月着陸船の空調設備が違うので船に残っている予備の宇宙服などを利用してフィルターを作るシーンが好き。創意工夫するというのが大好きなんで面白かったな。でもよく考えたら短時間でそこまで考えつくのも凄いなぁ

 

 

映画「アポロ13」に学ぶ危機管理の成功例

これは人災事故でしかなかったな。酸素タンクが最初から爆発してたらロケット打ち上げなんてなかったはずだし。ボルトを一本外すの忘れてクレーンで持ち上げたら落っことしたり(ちゃんと点検すればよかったのに・・)。

そんなエド・ハリスより僕と踊りませんか?

( ゚д゚)ノ  ジャ、マタ!♪