久しぶりに町山さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ごぜじゅう企画では『ヘアー』『ミツバチのささやき』等、文化や時代背景を語るのが大好きな町山さん。今回の『シャイン』(1996年)は難解でもなさそうだし解説要るほどなのかな?と見る前は思ってました。
これって伝記映画だったのね。なら「有り」だわ。
いつものように本編始まる前に映画のさわりを。終了後にネタバレありの映画評でした。映画レビューでも「まだ未見の人はここからネタバレになりますので遠慮してください」言っても見る人は絶対最後まで見るのだから(ネタバレしようがしまいが)。本編終了後に「ここはこうなんですよ」と言ってくれるので有難い。
主演のジェフリー・ラッシュはもともと舞台俳優なんだとか。それが大抜擢されて映画に。アラン・リックマンと同じだね(アランも舞台俳優で『ダイ・ハード』が映画デビュー)。こういうの多いよなぁ。エンタメはちょっと前まで「この人は舞台専門」「この人はテレビ俳優」のように割り振られてたからね。
つかジェフリー上手すぎるわ。第69回アカデミー賞は主演男優賞を受賞したのも納得の演技(ちなみに父親役のアーミン・ミュラー=スタールは助演男優賞にノミネート)。町山さんも言ってたが青年期のデイヴィッド役のノア・テイラーも上手かったな。
映画化に当たって、ヘルフゴットの家族や幼少期の関係者たちへの取材はまったくなく、公開後、映画を観た家族や関係者から、映画は事実に反したでっちあげであるとして抗議の声が上がった。姉のマーガレットは1998年に、関係者の証言を集めた抗議の本"Out of Tune: David Helfgott and the Myth of Shine"を出版し、父親は映画に描かれたような暴君ではなく、デイヴィッドともうまくいっており、デイヴィッドの精神的な病気は家系的なもの(叔母も同じ病気)であると主張した。また、父親はホロコースト時にはオーストラリアにいたこと、デイヴッドは精神病院に入る前に別の女性と結婚していたこと、バーのピアノ弾きの仕事は姉が紹介したことなどを明らかにした[7]。
確かに「伝記映画」とはいえ脚色あるのは当然なんだから史実とは違ったりもするわな。それに端折ることもするだろうし。「父親のポールは映画みたいに(ものすごく)厳しい人ではなかった」と娘も言ったそうで。
映画だけ見ると「あまりの毒親にデイヴィットは精神を病んだ」みたいに誰でも思うわな。自分は父親の愛が強すぎて洗脳みたいに行きすぎちゃったなと思ったしな。お父さん厳しすぎてお母さん思考停止状態だったし。
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デイヴィッドがイギリスの王立音楽院に留学してからのピアノ練習シーンが凄い。コンクールで難関であるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」を弾くがこれまた凄くて。プロの演奏だろー。レベル高すぎるわ。
「芸は身を助く」これに尽きるよな。