人の生き方に反対でも、変えさせるのは良くないわ。それに大抵手遅れだし。
(by『悲しみよこんにちは』)
新しいんだか古いんだかよくわかんない名前の俳優さんと桃が付いた俳優さんのガチンコ演技対決かと思いきや意外とそうでもなかった。これは重い(そしてキツイ)。石のような大きな悲しみはやがてポケットの中の小さい石コロになる『ラビット・ホール』思い出した。
つか古田新太さんって自分の中では遠藤憲一、小日向文世のような脇キャラがよく似合う性格俳優に匹敵する立ち位置なんです。
それはそうと『空白』なんですが。追い込み漁的な作品でした。
いろんな人間がそれぞれ追い込んでるから相関図作りたくなっちゃったよ。予告編だけでも鬱になりそうなのに本編見ると確実に「げんにょり」します。
映画『空白』古田新太×松坂桃李“全員被害者・全員加害者”のサスペンスヒューマンドラマ - ファッションプレス
それにつけてもマスゴミの酷いこと酷いこと。クズだな。逝ってヨシ!『誰も守ってくれない』『望み』よりもひでぇ。ゆーちゅーばーかよ。視聴率を取れれば何やってもいいってもんじゃねーぞ(コメンテーターも酷い)。
この作品って充(古田新太)に全然感情移入できないんですよ。確かに娘ちゃんを事故で亡くした件には同情する。
でも言動がチンピラ。「不器用だけどいい人なのかな」とは一ミリも思わなくなるくらいチンピラ。あれじゃ娘ちゃんグレるか委縮して何もできなくなるかどちらかの人生送るかしかないわ。完全に親ガチャやな。
というか感情移入できないのは充さんだけではないけど。他キャラも「ああ、こういう人っているよねー」というあるあるなんだけど極端すぎて入り込めない。正義マンのおばちゃんが一番厄介だなー。こういうの苦手な人多いかも。自分は正しいことしたつもりでも誰かを追い詰めてんだよ。
こういう人間の持つ厭な部分を思う存分見せつけてくれますなぁ。それ故に「映画はハッピーエンドでなきゃ」という脳内お花畑の人にもお勧めできません。古田新太はただでさえコワモテなのにチンピラ言動が素敵すぎてビビりまくるかも。
つか充さん「俺は謝んねえからな」ってチンピラの上に子供かよ(汗)。舎弟役の藤原季節が良い味出してたな。ええ塩梅のツンデレで。
舎弟クンがいなかったら救いが無かったよ。あることをキッカケに充さんは変っていくんだけど「人って周りから何言われようが変わらないんだよ。自分で(変えようと)努力しない限りは」そう思ったな。
それよりも娘ちゃんの件がなかったら充さんは一生チンピラのままだと思うとなんか哀しいよなぁ。ああ、覆水盆に返らず。
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それよりもだ。前売り券買ったときに特典のうちわを貰ったのだが。カバンに入りきれないのでそのまま持ち帰るのは恥ずかしかったです。なんかの罰ゲームですか?