誰もが起こりうるかもしれない境遇なので「おまえならどうするよ?」と見えない刃物で突き詰められた感じ。嗚呼、デッドオアアライブ。
母親役の石田ゆり子、父親役の堤真一は当然ながらどちらも安定した演技。つかゆり子すげー。「加害者でもいいから生きていてほしい」と覚悟した母親の心境がグサグサ突き刺さる。
それよりも。案の定メディアは酷い。だからマスゴミ呼ばわりされるんだよ!ストーリーはそんなに斬新というわけではなく『誰も守ってくれない』『悪人』『白雪姫殺人事件』を足して3で割ったような作品だったな。
主役クラスな俳優さんばかりでもなく脇キャラの頑固おやじな感じの職人さん(竜雷太)もエエ味出してたなぁ。アレは土下座しても許されるもんじゃないと思うがそれでも許した石川(堤真一)はいい人だなぁ。あんないい人の息子が犯罪者なんてあるわけないじゃないですか!
望み 特集: 見どころ解説・レビュー 衝撃と感動のサスペンス! 究極の問いに懊悩し、ラストの真実に涙すること確実! - 映画.com
豊川悦司主演で映画化された「犯人に告ぐ」、木村拓哉と二宮和也の共演が話題を呼んだ「検察側の罪人」。これらの原作者であるサスペンス作家・雫井脩介氏が、執筆時に最も苦しみ抜いたという作品が、この「望み」である。渾身の筆致で刻まれた慟哭の物語は、読者の胸を強く打ち、発行部数20万部を超えるベストセラーに。日本最大級のブックレビューコミュニティ「ブクログ」が実施した読者アンケートでは、満足度100%という驚異の数字を叩き出した。
『検察側の罪人』の原作者なんだぁ。あの映画は主役のキムタクやニノよりも脇キャラの松重豊さんが素晴らしかったからなぁ。やはり原作が満足度100パーでも映像化すると落ちちゃうのか(ま、イメージもあるし時間の縛りもあるからな)。
★
確かに未成年だから親は責任をとるのは当然なんだけど『少年は残酷な弓を射る』のように「どこまでバッシングされなければならないの?」みたいことってあるよね。