最近はチョコレートに嵌ってます。うまうま。特に明治の『チョコレート効果』シリーズを食べてるかな（さすがにカカオ86、95％まで手が出せないけど）。
で、その『チョコレート効果』。カカオポリフェノールが70％以上のものほど体にいいそうで。チョコについては後ほど書くにして。今回はポリフェノールについて。
ポリフェノールと言えば赤ワインを思い浮かべる人も多いと思います。
バターや生クリーム・チーズなど動物性脂肪をたっぷり摂っているフランス人は何故心臓病の死亡率が低いのか？という「フレンチ・パラドックス」をきっかけにアメリカを中心に世界的に赤ワインブームになりました。
ポリフェノールとは？体への効果と摂取できる食品・飲み物を解説！│MediPalette（メディパレット）
ポリフェノールは植物が光合成によって生成する抗酸化物質のことです。
紫外線や乾燥、害虫、塩分、周囲に生息する菌などのストレスから身を守るために生成されます。
ほとんど全ての植物に含まれていて、植物の色や苦味の元になっています。
要は毒素を出して身を守っているということなんですな。ものによっては強い毒性のある植物もあるしな。動物だってそうだし。それに似せている（疑似）動植物も多いし。
でもその苦みや渋みの素となっている抗酸化物質を体内に取り込むことで効果が得られるわけで。
ポリフェノールのもつ抗酸化作用はヒトにも有用で、人間の体内で生成される「活性酸素」を取り除いてくれます。
活性酸素は体内の脂質を酸化させ過酸化脂質と呼ばれる物質に変えることで免疫機能の低下や老化を引き起こします。
そのほか、動脈硬化の原因となったり、がんなどの疾患を招いたりする可能性があることも報告されています。
そんな有能なポリフェノール。良いことづくめなんですが如何せん吸収率が悪い（最高でも30％くらい）のと体内にとどめておくことは出来ず3時間程度で排出されてしまうという有様。
だからチョコをちょこちょこ食べるしかないのだ。
一概にポリフェノール言っても種類は様々で8000種類以上あると言われてます（カテキンやイソフラボンもポリフェノールの一種）。
あまりの種類の多さから効能だって違うわけだし「一日600ｍｇ」とか「1000～1500ｍｇ」とか言うサイトあって一概に目安とかはわからないわけだね。それに摂取してから排出されるまでの時間もバラバラだし。
まぁ、ともかく。「ポリフェノールは体内摂取されにくく数時間で排出されてしまう」とでも記憶にとどめておいた方が無難かも。
★★
で、そんなポリフェノール。先ほどの「フレンチ・パラドックス」同様に「ポリフェノール・パラドックス」というのもありまして。
ポリフェノール・パラドックスの謎…吸収されにくいのになぜ効果があるの？
これまで行われた多くの疫学調査や介入試験の結果では、ポリフェノール類を摂取すれば心血管疾患などを効果的に予防できることが明確に示されています。
しかし他方、もともと植物の機能成分であるポリフェノールは、摂取しても生体に異物と認識され、大半が消化吸収されない、もしくは吸収されてもさらにその多くが代謝分解されてしまい、元の化合物としての機能を発揮できなくなることが指摘されています。
そんなに有能なのになんで人体では「要らない子」扱いなのか？謎ですよね。これは未だに研究されているそうで。つまりまだよくわかっていない・・と。
よくよく考えたら植物があみ出した「自分の身を守る」機能が苦み・渋み成分なのでありまして。それを食べたら拒否反応を起こし早く体外に排出されるというのは当然と言えば当然というわけで。だから『異物』という認識なんだろうと。
そんな異物でもウイルスや細菌でもないのである程度は体内にとどまるのも「許容範囲」として認められてるのかな。吸収率そんな良くないので効果ないと思うが。
でもポリフェノールは効果あるんだよねぇ。それが謎。
このサイトでは
- 食物繊維と同じく、大腸にまで届いて腸内環境に有効な働きをする？
- 運動と同じく、交感神経を刺激する？
- 香辛料と同じく、知覚神経に作用する？
という学説まで紹介してまして。どれも納得だなぁ。
未だに謎の多いポリフェノールの体内動態ですが、少なくとも多くの介入試験や疫学調査により、その摂取による多様な生理機能、その結果としての炎症系の疾病－心血管疾患やアレルギー等の予防や改善の効果は明らかなものとされています。
そのメカニズムの解明については、科学的技術と知識の最先端にいる一流の研究者たちでさえ四苦八苦しているのですから、私たち一般人には到底、うかがい知ることもできない深遠な領域です。
奥が深いなぁ。
★
そんなポリフェノールより僕と踊りませんか？
( ﾟдﾟ)ﾉ ｼﾞｬ､ﾏﾀ！♪
