当時おフランスの大スターでもあり日本でも人気の高かったジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロンという夢の共演(実現不可能とまで言われたとか)。
で、タイトルの意味は?と調べたら。
この大きなプロジェクトを手掛けることになったドロンは、アメリカのスタジオであるパラマウント・ピクチャーズと手を組み、『Carbone et Spirito』(原作の主役である実在の人物カルボネとスピリト)というタイトルで予算1,400万フランで製作すると発表した[1][4]。しかし、マルセイユの関係者は、カルボネとスピリトが暗躍した占領期を問題視して、圧力をかけようとしてきた[1]。マルセイユでは誰もこのプロジェクトに関わろうとせず、ドレーのもとには脅迫電話もかかってきた[1]。緊張を和らげるため、製作側は脚本を多少変更し、占領について触れず、登場人物の名前も変え、映画のタイトルも『Marseille 1930』(1930年のマルセイユ)とした[1]。映画の最終的なタイトルを、有名な帽子ブランドの名をとって『ボルサリーノ』としたのはドロンである[1]。
ううむ。なんやかやあって帽子ブランドかぁw。ドロンは制作にもかかわってるしな。
ギャング映画なのに悲壮感はそんなになかったな。『ゴッドファーザー』やスコセッシ作品のようなどんよりした空気もそんなになく。どちらかと言えば『スティング』に似た感じ(ただ中盤から血なまぐさくなりますが)。
オープニングの音楽からして「ご陽気」という感じで。
映画批評家によるレビュー[編集]
フィルム・フランセ誌は「二大スター対決は一見の価値がある」と述べ、イマージュ・エ・ソン誌は、「良い犯罪映画、良い職人による誠実な娯楽作品。今回はよく訓練された出演者のチームによって助けられた。」と述べたが、「この商業映画は、2時間の良質な娯楽作品であること以外は目指していないようであり、それほど苦労せずにそれに成功しているため、視聴者はもっと混乱する可能性がある」と付け加えている。
娯楽作品としては成功した部類なのですね。自分も「可もなく不可もなし」という感じか。2大スター共演じゃなかったら見なかったかも。
映画の中のシフレディの生き様はドロンそのものだ。
シフレディは金と出世が大事で、クールな計算高さが災いし、最初は『踊り屋』の下っ端に密告されムショにブチこまれ、後にはカペラに誤解される。
だが義理人情に厚い面もあるというキャラクターである。ジャン・ギャバンと共演した『地下室のメロディー』を日本に宣伝しにきたのは当時まだ20代半ばのドロンだったが、かけひき上手なドロンに言いくるめられ、洋画配給3社共同配給というありえない事態になった。
『ボルサリーノ』はパラマウントの配給だが、この映画もまたドロンの企画制作で、半分以上は自分のやりたいようにやっている。
納得。ドロンは今のトムクルのように自分プロデュースに長けてたのかぁ。
★
ストーリー前半の競馬や魚市場嫌がらせエピソードが好き。