そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

【午前十時の映画祭】グラディエーター(2000年)。

音楽はどことなく『パイレーツ・オブ・カリビアン』を彷彿とさせると思ったら安定のハンス・ジマーだったか(ちなみに『パイレーツ・~』は2003年公開)。

 

第73回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、衣装デザイン賞、録音賞、視覚効果賞という「当然」とでも言いたくなるくらい納得な出来栄え。ノミネートも含めると殆どの賞の部門に上げられているほど。やはりホアキンもノミネートされてたか(この頃から歪んだ愛をむき出しにする演技上手かったのね)。

 

リドリー・スコット自身は史実のローマ時代に深い興味と敬意を抱いており、できる限りは「実際のローマ」の映像化を望んでいたとコメントしている。事実、スコットは撮影に挑むにあたって数人の権威ある歴史学者を史実考証のスタッフとして招致している。しかし作品を盛り上げる為の演出や脚色もまた娯楽作品の監督として行っており、史実考証のスタッフと衝突することも多かった。またスコットは史実を重んじる一方で「史実で不明瞭な部分は想像で補ってもよい」というスタンスも持っており、例えば冒頭の火矢を溝に注いだ油で点火する場面はスコットの想像(或いは創造)である。

グラディエーター - Wikipedia

やはりフィクション入ってましたね。たとえ「実話ベース」な作品であっても「実話」ではないから脚色あるのだけどね。リドリーは『ベン・ハー』『スパルタカス』を参考にしたらしいのでエンタメ性重視だったのか。

 

大筋において史実に基づきつつ、細かい部分で独創的な脚色が加えられた歴史映画という意味で、『グラティエーター』はソード&サンダル路線の継承者といえる。

グラディエーター - Wikipedia

ちなみに「ソード&サンダル映画」とは神話や歴史の物語に基づくがおおまかで、不自然な筋を持つ冒険映画またはファンタジー映画のことだそうです。「この際、こまけぇことはどうでもいいんだよ」みたいな感じですかw。

 

メインであるコロッセウムの剣闘よりも冒頭の戦闘シーンが凄かったな(CNNは冒頭の戦闘場面を「最高の名場面」と称賛したそうです。製作がドリームワークスなので『プライベート・ライアン』で培われた技術を駆使してるとか)。

 

『グラディエーター』で共演者を怖がらせたホアキン・フェニックスのアドリブシーンが本当に怖い - フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信

さすがホアキン。『ジョーカー』が鼻血出るほど有名だが『ビューティフル・デイ』の演技も捨てがたい。お兄ちゃん程カリスマ性はないけど良い役者になったなぁ。

 

 

グラディエーター』の大ヒットでラッセル・クロウの母国であるオーストラリアではマクシムスの記念切手まで発売されたとか。凄いわ。まさに故郷に錦を飾るだな。