「続編は劣化する」というのが持論(異論は大いに認める)。
期待半分、不安半分で見に行きましたよ。結果的には「アタリ!」な部類なのでホッとしましたが。巷では『ドント・ブリーズ』を『ドンブリ』と略されているようなんですがファンが結構いるのですな。
ドント・ブリーズ2のレビュー・感想・評価 - 映画.com (eiga.com)
5段階中3.4という「なかなか健闘しているのではないか」な評価。わりかし普通なポジションなのですがCopilotに聞いたら「ホラー要素は前作よりも減少」「ストーリーがやや単調」というネガティブ意見もあったとか。ま、「感性は人それぞれ」だしな。
有名監督や俳優さんが出演している作品の続編は番宣として地上波で放送されるから前作よりヒットする仕組みになっているのですよね。テレビを見たファンが続編を見に行く囲い込み作戦というかw。興行収入が多くなるのはそういうパターンですな。
でもドンブリは地上波やらなかったな。有名作品やジブリにおんぶにだっこ状態な金ローなら尚更。それにドンブリはホラーやしな(正確にいえばシチュエーションスリラーか?)。それなのに口コミでこんなにファンがいるドンブリ凄い。「映画はアイディア次第で化ける」お手本のようなもんだしね。
続編と言っても大きく2パターンにわけられます。
- BTTFのような前作からの続き。
- 寅さんのように基本設定は同じだが別なストーリー。
今回のドンブリ2は後者を選んだのがポイント高かったしそれほど劣化してなくて楽しめました。前者だったら「ジジィが復讐するといっても無理があるしなー」と不安半分だったのですよ。
前作同様、制作にサム・ライミが関わっているので安心!(『スペル』では登場人物少ないのにあれほど盛り上げた手腕は流石だと思ったな。ちなみにスペルは監督だけじゃなく脚本・制作兼任です。)
まず冒頭のシチュエーションからして前作と同じ構成なのでファンからすれば「おおっ!」と期待値が膨らみます。ストーリーからして別物なので前作を見ていなくても楽しめる安心設計(でも前作を見といて損はないのですがね)。
前作と同じくらい脚本に捻りを入れてますが個人的には一作目のほうが好きかな(そういうツイート多いし)。
前作はチンピラ相手に盲目ジジィ無双が面白かったのですが今回はプロ集団(?)。なのでジジィやられたりしますが元シールズだけありつおいつおい。スプレー缶など身近にあるものを利用して敵をやっつけます。
個人的に気に入ってるのはドンブリのポスター。
あれぇ?劇場で飾ってあったポスターはジジィが口をふさいでるバージョンだったんだけどなぁ。探せないからこれで我慢してちょ。
こういう捻りを入れてあるのがファン心をくすぐるというか。作品としてもストーリー途中から「ええっ!?」となること請け合い。それほど劣化することなくここまで突っ走っちゃうのは流石だな。
★
ホラーといってもグロい描写なくてむしろドキドキするスリラーに近いからホラー嫌いの人でも大丈夫じゃないかしらん。いろんなサイト見たけどどうしてもネタバレみたいになってしまうし予告編見ちゃうと面白み半減してしまうので敢えて貼り付けませんでした。この展開は凄い(特に一作目!)。