そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

【沈黙のパレード】「沈黙罪はあるんですか?」言う割には皆ペラペラしゃべってたよな。

そしてなぜかJupiter聞きたくなる。


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こないだ竜そばの歌を披露したようつべ貼ったけど。その時も「さすがプロ。うめーなー」と思ったがこの『Jupiter』は鳥肌並みのうまさ。もしかしたら本家より上手いんじゃないの?と思うくらい。たからじぇんぬはひとあじちがう。

 

それはともかく。肝心の『沈黙のパレード』なんですが。最近はようつべで見た映画をレビューしてるのをいくつかチェックするのです。概ね好評ですね。ですがやはり

 

ミステリ部分が弱いそうで。これはどのレビュー見てもw。自分もそうかな。見どころあったけど肝心の謎部分がアレ。でも「コレはコレで好き」な範疇なんであります。

 

映画は始まってから10分が勝負だ!と思ってたのですが。これは右肩下がりというかなんというか(でも尻つぼみ監督のシャマランよりマシだとは思うが)。マジで掴みはオッケーなんすよ。完璧なくらい。

 

並木佐織(川床明日香)ちゃんが町のアイドル的存在で子供のころからどんなに可愛がられてたかがわかる演出からはじまる辺り「嗚呼!この子を守ってあげたい」と思わせるような揺さぶりがイイね!

 

湊かなえだったら『白雪姫殺人事件』みたいに美人だけど関わったらアカンみたいな設定にしちゃうんだけど。佐織ちゃん最後までいい子で。

 

テレビドラマってヒットすると大抵SP枠として2時間ドラマ→映画版という流れになるのですが。このガリレオシリーズも御多分に漏れず映画は今回で3作目。

 

ドラマ版は原作が短編なのに対して映画は長編(しかも短編は「科学の力で事件を解決する」という『科捜研の女』みたいではありますが長編は『古畑任三郎』『新参者』に近いつくり)。

 

ドラマのような実験シーンは映画では『容疑者Xの献身』では冒頭のみ、『真夏の方程式』では小学生の自由研究のお手伝い。今作はちゃんと事件の検証実験なんでドラマファンには嬉しい限り(おっと自分ドラマ見てないんだったw)。

 

容疑者が誰が犯人でもおかしくない演出も『スクリーム』みたいで良かったな。『祈りの幕が下りるとき』で「東野圭吾版『砂の器』だ」言われたようにケイゴリンはリスペクトするのが上手いのではないかと(『パラドックス13』はケイゴリン版『漂流教室』だと思ったし)。

 

それはともかく。『沈黙のパレード』なんでありますが。

 

ようつべでミステリファンの動画も見ましたがやはり「弱い」そうで。でもそれを凌駕するシーンあるので自分は割と好き。それは・・

  • 湯川学(福山雅治)が丸くなってた。でも基本は変人w。
  • 草薙俊平(北村一輝)の凹みっぷりが凄い。
  • 容疑者たちのキャラが立ってる。

これに尽きるかと。佐織父役の飯尾和樹さんがええ味出してたな。コメディアンって「間」がわかっているから俳優向きなんだよね(田口浩正も元コメディアンだし、海外でもそういうの多いよね)。

 

酒匂さんも名脇役だなぁ(個人的に『検察側の罪人』が好き)。

 

 

coco.to

良い30:普通12:残念1デスカ。割と厳しいw。