そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

見てから読むか。読んでから見るか。それとも見ながら読むか。

合間に読んでいた東野圭吾『マスカレード・ホテル』やっと終了しました。うーん。やはりケイゴリン面白い。こないだ地上波でやったし映画でも見たのだけれど原作通りだね。やはり尺の関係か少しだけ設定変わったりもしたけど。

 

映画の登場人物もほぼイメージ通り。ま、これは映画知ってるからなんだろうけど。生瀬勝久の役柄は微妙に違うと思ったけどね(原作では「童顔」ということになってるから阿部サダヲ濱田岳かな)。

 

ラストの1行がお洒落さん。

 


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今回はそんな原作本の話。

 

最近のドラマは原作に小説どころか漫画まで幅広く使われるようになり。漫画原作の映画も多くなったよね。

漫画を実写化した映画60選!【2020年最新】

へぇぇ、こんなにあるのだなぁ。青春もの、恋愛ものだったら少女漫画やねw。少年誌からは「銀魂」「デスノ」「ハガレン」とジャンプ強いなぁ。

 

「映像化」でひっぱりだこ 人気原作者ランキング|NIKKEI STYLE

東野圭吾つよい・・「一強」じゃん。ケイゴリン人気なのも読みやすさというのもあるのかもしれないなぁ。でも映画でも「あれ?原作より面白くない」というのもあるんだよねぇ(さまよう刃』の映画は戦犯級だと思う。寺尾聡におんぶにだっこ状態じゃ駄目だろ!)。

 

このランキングには入ってないが伊坂幸太郎はよく「映画化不可能!」とまで言われるけど映画化するとたいていヒットしちゃうんだよねぇ。ようは監督や脚本家の力量が試されるわけだな。結構すごい。

 

んでもって。これは持論なのですが「気に入った映画の原作は間違いなく面白い!」なのです。ま、「原作は良いのだけど映画は残念だなぁ」というのもあるし(先ほどの『さまよう刃』。あまりのアレさに「原作読まない!」という人も出る始末)。

 

この小説は面白い!というのを紹介(あまり多く読んでないんだけどね)。

 

『容疑者Xの献身』東野圭吾

ガリレオ」シリーズはドラマ化されヒットしました。もともとケイゴリンは湯川学を福山雅治でなく佐野四郎を想定して書いてたとか。この『容疑者~』は初の映画化。映画もラスト泣けるが原作はもっと泣ける。

「ガリレオシリーズ」の読む順番と見所|東野圭吾の大ヒットシリーズ! - ブックオフオンラインコラム

 

ストロベリーナイト誉田哲也

吐き気がするほどの嫌悪感しかないんだけど最初だけなんで我慢してください(「うわっ!」と思ったクチ)それを我慢したら大丈夫。スルスル読めます。面白い面白い。誉田哲也さんは姫川玲子に松嶋菜々子をイメージして書いてたとか。まるっきり違いましたね。ガンテツは武田鉄矢じゃねーだろ!金八先生にそんなダークな役やらせるなよ。生瀬勝久はイメージどおり!

 

『告白』湊かなえ

2009年の「本屋大賞」で受賞した作品(なんとデビュー作!)。翌年に映画化されるがその年の日本アカデミー賞は『告白』『悪人』対決みたいなもんでしたな(ちなみに『告白』はアカデミー最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞をゲット)。「イヤミス(嫌なミステリー)」というジャンルを広めました。

超映画批評『告白』95点(100点満点中)

 

『黒い家』貴志雄介

1999年に森田芳光監督が映画化したんだけど「なにこれ?お笑いにしたいの?」というなんだこりゃな作品だったのですが(やはり大竹しのぶはバケモノだw)。原作読んだら夜中にトイレ行けなくなるほど怖い。森田監督は戦犯級だよな(韓国でリメイクされたがそっちの方が面白そう)。

「黒い家」映画版は本当にひどいのか ネットの声をまとめた - 1blog.jp

 

13階段高野和明

第47回江戸川乱歩賞を満場一致で受賞した作品(しかもデビュー作)。映画化もされたそうだがイマイチだったみたい。『さまよう刃』のレビュー記事に「死刑制度をどう考えますか?」というコメに「違うでしょ。『さまよう刃』はどちらと言えば少年法でしょ?しかも小説も法律には少ししか触れてないんだから。死刑制度云々だったら『13階段』だろ」と思って返事に困ったな。

『13階段』|感想・レビュー - 読書メーター

 

『ぼくと1ルピーの神様』ヴィカス・スワラップ

2008年にダニー・ボイル監督が『スラムドッグ$ミリオネア』というタイトルで映画化しました。スタイリッシュな作風でおなじみのダニー・ボイルなんで面白くないわけがない!2000年から7年間フジでレギュラー放送されていたクイズバラエティ番組で有名ですね(もとは英国のクイズ番組だとか。ようするにパクリねw)。映画は尺の関係で端折っていたり設定が違っていたがほぼ一緒。原作のほうが勝っていたかな。

西洋に翻弄されたインド帝国 |映画『スラムドッグ$ミリオネア』|連載< 映画で学ぶ世界史> 感想レビュー | フラスコ飯店

 

 

やはりイメージが付く分、原作、映像とも面白いのは限られるわけで。『インタビュー・ウィズ・バンパイア』で「レスタト役にトムクルだとぉ!」と原作者が怒ったのは有名な話(でも出来上がると「あ、いいんじゃないの」という手のひら返しw)。

 

最近の「イメージ違う!」という話題の作品は。

ふくよか女子の恋愛漫画「パティシエさんとお嬢さん」が実写ドラマ化でスレンダー女子を起用、TLに悲しみの声が溢れる - Togetter

実写あるあるデシタ。先ほどの映画『容疑者Xの献身』では石神役に堤真一だったが「イメージ違う!確かに堤真一は石神になりきってたがイケメンは何やってもイケメンだろ!」と思ったもん。原作同様泣いたがね。