そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

【午前十時の映画祭】8 1/2(1963年)。

巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作にして名作。

 

81/2(はっかにぶんのいち)というタイトルはフェリーニ単独による8作目で処女作「寄席の脚光」でアルベルト・ラットゥアーダが共同監督をしたのでそれを「半分(1/2)」として加えたものだそうです。

 

ロブ・マーシャル『NINE』の元ネタとなった作品でも有名。もともとNINEはブロードウェイ・ミュージカルを映画化した(そういうの多いよね)のでわかりやすいのだが。

 

いやぁ、元ネタの『8 1/2』は難しい。やってることはわかるんだけどね。会話もオシャレなのか微妙なところだし。イマイチ入っていけなくて眠くなった。でも名作。

 

この映画の評価はとても高く、ウディ・アレンマーティン・スコセッシアンドレイ・タルコフスキーミケランジェロ・アントニオーニロマン・ポランスキーロベルト・ロッセリーニイングマール・ベルイマン、他にも多くの映画監督のベスト映画になっており、映画の最高傑作と言われている。因みにフェリーニ本人もベスト映画に挙げている。

8 1/2 - Wikipedia

冒頭の夢シーンでは「あ、コレ『ララランド』やぁ」と思ったし(影響受けた監督さん沢山いるみたいだね)。

 

フェリーニ監督の自伝的小説というか映画でありまして。早い話が「映画監督は辛いよ」なんでありますな。それを巨匠が撮ったら高尚になったわけで。さらにかみ砕いてミュージカルにしたのが『NINE』でしょうか。

 

あと妄想と現実の区別がつかない演出も『ジョーカー』みたいでわかりにくくしてるのかも(もっともジョーカーの場合は精神障害で薬の副作用という設定だがね)。妄想シーンをモノクロにするとか工夫してほしかったな(あ、全編モノクロやったw)。

 

それにしてもアヌーク・エーメの美しいこと美しいこと。これだけで元は取れたぜw。

 

 

みんなおててつないでハッピーハッピーやで。