嗚呼、名作は色あせない!いつ見ても泣けるわぁ。もう音楽聞いただけで「パブロフの犬」状態。ジェームス・ディーンの上目遣いは永遠だね。
ああいう「かまってちゃん」なら可愛いじゃねーか。キャル・・いい子じゃんかよぅ。正当に儲けたお金を「戦争で儲けた」みたいな物言いはどうよ?武器商人じゃあるまいし。なんで従順な兄ばかり可愛がる?拗ねるのも無理ないわな。
無償の愛を得られるのは親だけなんだぞ。それなのにお父ちゃんのアダムときたら・・。毒親とは少し違い善人すぎだろー。なんか・・笑っちゃうほど善人過ぎて却って怖い。子供が悪いことをしたら赦すよりも叱れよ。
なんか息苦しい家族だ。これじゃ、キャル母が家を出るわけだわ。
キャルがケート(ジョー・ヴァン・フリート)に「お金を貸してほしい」と言った時のケートの表情ときたら!さすが女優(第28回アカデミー助演女優賞をゲット)。アーロンの恋人役のジェリー・ハリスも揺れ動く女ごころを演じてエエ味出してるし。主役だけでなく脇の役者さんたちも演技達者だよなぁ。
概ね高評価。当時のディーンは日本人受けするのか人気ありましたな。今の子はそうでもないみたい(背も低いし、どこがいいの?というコメントあったしな)。
でもね。もっとも泣けるのは旧ソ連、冷戦時代以降のエリア・カザン監督。
1952年、アメリカ下院非米活動委員会によって、元共産党員であるカザンも共産主義者の嫌疑がかけられた。カザンはこれを否定するために司法取引し、共産主義思想の疑いのある者として友人の劇作家・演出家・映画監督・俳優ら11人の名前を同委員会に表した。その中には劇作家・脚本家のリリアン・ヘルマン、小説家のダシール・ハメットなどの名もあった。以降もカザンは、演劇界・映画界において精力的に活動を続けることができ、名作と呼ばれる作品の誕生に数多く関わっていくが、この告発行為は、後のカザンの経歴およびその作風に暗い影を落とすこととなった。
晩年に長年の映画界に対する功労によりアカデミー「名誉賞」を与えられたが赤狩り時代の行動を批判する一部の映画人からはブーイングを浴びたそうで。いい加減に許してあげろよ。名作たくさん輩出しただろ。
裏切りの代償はあまりにも大きすぎたか。時代が悪かったんや!
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ディーンときたら小森のおばちゃまを思い出す。小森のおばちゃまときたら
「小森のおば、おば、おばけちゃまよ~」
片岡鶴太郎の物まね思い出す。鶴ちゃん、昔は顔パンパンだったなぁ。病気したのかあんなにやせこけちゃって・・と思ったら病気じゃなくてヨガと朝食のみというストイックな生活を送っているからだそうで。
なんでも「ほどほど」が肝心なんだな。