tohoシネマズさんのごぜじゅう企画で鑑賞。これ、2回目かな(人気の作品は何回もやるので)。レビュー書いてたと思ったら今回初w。いやぁ、名作は色あせないなぁ。
巨匠リーン監督の中でも名作中の名作なんですが。いかんせん中東に詳しくないので大雑把にしかわからないのですが。
こういうサイトがいろいろ出回ってるので予習もしてたのですけどね。やはり主人公ロレンスの思考がいまいち飲み込めず。さすがに巨匠の作品だけあり演出はどれも素晴らしいのですが。名作だとわかっちゃいるが。
冒頭のやたら長いバイク疾走シーンはアレだったけどマッチをふっと吹き消すと次のシーンは太陽が昇る砂漠の壮大な場面だったり戦闘シーンが「今でもこれを超えることできないだろうな」というくらいな感動だったんだけどね。アリ(オマー・シャリフ)登場シーンも凄い長回しだよなぁ。
そんな鼻血が出るくらい有名作品なんですが。いまいち主人公ロレンスに感情移入しづらいというか。超大作なんで前半、後半と分かれているのですけどね。前半は「イケイケどんどん」な感じで何やっても成功しているロレンス(それでも凹むことはあるが)。後半は失敗も起こってやや陰りが見え始めしまいにゃ「もう砂漠も見たくない!」とアラブを去る始末。
どちらかといえば後半のほうが感情移入しやすいですね。ま、大河ドラマなんで第三者目線だということは重々承知の上なんだがやはり最初からロレンスに感情移入しにくいのですよ。
だってロレンスは変わり者でアラブおたくだし(実際の彼も相当な変わり者だったらしい)。さすがにアラブおたくはそうそう居ないでしょうなw。
自分は前半のスケールがやたらとデカい砂漠シーンも好きだがやはりロレンスの陰りが見える後半が好きかな。彼は広告塔に過ぎなかったのだね。いくら昇格しても「あんたは用済み」扱いはひどすぎる。ファイサル王子(アレック・ギネス)がしたたかだったな。でもイギリスのほうがアレだったわけで(汗)。
このサイトが自分としっくりくるかな。
背景は第1次世界大戦のころ、アラビアがオスマントルコ帝国に支配されていた時代。
日本人にとってはなじみが薄く、ちとわかりにくい点も多いのですが、以下の点を抑えるとわかりやすくなるよ!
1、アラビア人とトルコ人はちがう人。トルコは昔、大きな帝国だった。
2、イギリスは昔、世界のあちこちに植民地を作って悪いことをしていた。
なるほろw。
★
ロレンスの感情移入は後半からでしたが「大河ドラマだったら巨匠リーン!」というくらい演出が抜群なので満足度ひゃくぱー。流石ですね。というかごぜじゅう企画で見た『ドクトル・ジバゴ』も「愛人を大切に」だったし『ライアンの娘』は「年の差夫婦って大変ねー」だし。やはり第三者目線かと。