そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

バグダッド・カフェ。

1980年代中盤に日本ではミニシアターブームが起こりました。『バグダッド・カフェ』はその代表作となるそうです(ちなみにミニシアターは1968年に設立された岩波ホールの総支配人が1974年にエキプ・ド・シネマとしてハリウッド以外の名作を上映したのが始まり)。

 

エキプ・ド・シネマ[編集]

エキプ・ド・シネマとは、フランス語で映画の仲間の意味で、発足当時には商業ベースにはなりづらいと考えられている名作を上映することを目的としており、以下の4つの目標を掲げている。

  • 日本では上映されることの少ない、アジアアフリカ中南米など欧米以外の国々の名作の紹介。(その後、女性監督による作品も積極的にとりあげるようになる)
  • 欧米の映画であっても、大手興行会社が取り上げない名作の上映。
  • 映画史上の名作であっても、何らかの理由で日本で上映されなかったもの。またカットされ不完全なかたちで上映されたもの。
  • 日本映画の名作を世に出す手伝い。

2014年2月[3]までの40年間に、46カ国・地域の215本を上映。

岩波ホール - Wikipedia

 

ごぜじゅう企画は映画評論家らがあーだこーだ相談しながら上映する作品を決めるのですがその中で岩波ホールで上映した作品は

佳作が多いなぁ(ごぜじゅう企画の超大作は『BTTF』『E.T.』ぐらいしか無いしな)。

 

それはそれとして。

coco.to

雰囲気がたまんない映画。このポスターからし( ・∀・) イイネ!

 

登場人物も変な人だらけ。だけど愛おしくなる。おこりんぼの女主人ブレンダや言う事を聞かない子供たち、やる気のないカフェの定員などなど。うらぶれたカフェ兼モーテルにドイツからの旅行者ヤスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)がやって来て住人たちとの交流を描く作品なのですが。

 

これがハリウッドならヤスミンは太ったおばちゃんじゃなくてスカヨハ並みの綺麗なネーチャンでうらぶれたモーテルに泊まってシャワー中に殺されちゃう設定にしちゃうのだろうけど(それは『サイコ』や)。さすがはジャーマン(正確には西ドイツとアメリカの合作映画)。

 

主題歌のジェヴェッタ・スティール『コーリング・ユー』がアンニュイ入っていて凄く好き。でも劇中に何度も流れるので「ウザイ」と思っちゃう人もいるかと。ツイッターでもそんなのあったし。


Calling You - Jevetta Steele - 訳詞付き

 

映画の後半からヤスミンのマジックショーになっちゃうのだけどブレンダ(CCH・パウンダー)が意外と歌上手くて( ・∀・) イイネ!

 

ルーディ役のジャック・パランスがええ味出してたな。デブ専だったかw。全体的にクスクス笑えるシーンも多いし佳作という部類かな。ヤスミンのマジックで徐々に活気を取り戻すカフェが素敵。というかヤスミンいなかったら廃業してたんじゃ?

 

 

でも事件性は皆無だから眠くなるかも。気だるいムード漂いっぱなしだし。やはりミニシアター(単館系)って人を選ぶんだよねぇ。ハリウッドに飽きた人向けなのかもね。