またしてもワシが満足度を低めてしまった。総数が少ないから「普通」評価1つだけで88パーセントとわ(汗)。でも今回は「良い」に近いんだよねぇ~。
影響[編集]
- ジャン=リュック・ゴダールは本作に刺激されて『気狂いピエロ』をつくったという。
- クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』に“Don't fucking Jimmy me, Jules”というセリフがある(本作の英題“Jules and Jim(ジュールとジム)”を意識している)。
- ジャン=ピエール・ジュネ監督の『アメリ』において、本作の2つのシーンが引用されている。
- キャメロン・クロウ監督の『バニラ・スカイ』において何度も本作がリファレンスされている。
- ポール・マザースキーが『ウィリーとフィル 危険な関係』でこの映画にオマージュを捧げている。
- 井筒和幸が同じ題名の『突然炎のごとく(1994)』(1994年)を製作している。
- 降旗康男の「あ・うん(1989)」は中年バージョンで描いている。
影響力ある作品というのは認める。『アメリ』はごぜじゅう企画でこないだ上映したけど2箇所も似たようなシーンあったかなぁ?ひとつは水切りだと思ったけどもうひとつは・・セーヌ川に飛び込まなかったしなぁ。ナレーションから始まるのは似ていると思ったし。
ここには出ていなかったが『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』(1986年、フランス)にも似ていると思ったな。ここまで過激じゃないけどさ。
ストーリーざっくり言っちゃうと。ドリカム状態で三角関係。しかもドロドロしていないという特典付き。昼顔の上戸彩もびっくりさ。
この映画が公開された当初、ウーマンリヴという時代背景からかヒットしたそうで。しかもトリュフォー監督に「このカトリーヌは私です」というようなファンレターどっさりもらって(しかも世界中から!)意図しなかったことだけにトリュフォー辟易したそうな。
やはり世界中の女性から共感を得られた結果がこのようなヒットにつながったんだね。もしこの時代にSNSがあったらとんでもないことになってたりして。これはすごい。
やはりこの作品に欠かせないのはカトリーヌ役のジャンヌ・モロー!いやぁ、綺麗っす。アンニュイ女優すな。なんか気だるい感じが色気を出してるぅ。日本で言えば昔の桃井かおりみたいなもんか(違)。どんな表情を見せても「虚しさ」が見え隠れするという素敵な女優さんだな。
トリュフォー作品は『大人は判ってくれない』ぐらいしか見てないんだけど。演出が素敵ですね。当時は「ヌーベルバーグ」という言葉が流行っていたそうで。その第一人者でもあるトリュフォー。
冒頭のサイレント映画みたいな演出。音楽がやたら陽気。最初に出てきた女の人が後半にも出てきたり(さほど重要でもない役どころなのに!)。もう演出が素晴らしすぎるざます。
そんな名作なんだけどcocoでは普通評価にしたのはカトリーヌに共感できなかったから。確かに「こういう愛の形があってもよいかもねー」と思います。否定はしません。「いけいけどんどん」いうよりは「いいじゃないのしあわせならば♪(byさがら)」です。
わかっているのですよ。倫理的にあーだこーだ言うつもりはないし。ウブなネンネじゃあるまいし(死語)。でもなんかモヤモヤする。カトリーヌの生き方を認めておきながら「なんか違う」と思ってる。そこんところが気になって普通評価。
★
名作・傑作の類なんだけどなぁ。なんだろ?このモヤモヤは。たぶん、墓場まで持っていくと思うわ。