ノリで最後まで突っ走る(成功する)作品は多いけど『ヴェノム』は最後までキャラの面白さで3部作になっちゃった感じかな。本当はヴェノムってスパイダーマンの敵キャラなんだけどな(どうやら原作ではスパイダーマンとタッグを組む回もあるらしい)。
★3.3デシタ。1作目から0.1ポイントづつ減ってるというのはw。「続編は劣化する」というセオリー通りですか。自分はこういうの嫌いじゃないよ。SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)は「スパイダーマンが売りのシリーズなのにMCUに渡しちゃったからスパイディ登場しないやん・・」な微妙な作品たちなのですがね。
あまりの微妙さに鼻血も出んわ。
でもアクションは「うひょー!」となるくらいに面白かったのですよ。ただ間延びしちゃったような気もしなくはない。ヒッピー家族の出会いを引っ張りすぎたのかなぁ。途中からロードムービーぽくなるし。
つか冒頭のボスキャラに唖然。ようつべでコミック好きの人の解説見たのだけどMCUのサノスよりも強いらしい。というかサノスはMCU本編終了後によく登場していて「ああ、これがボスキャラかぁ」ぐらいの認識持てたのだけど(それにサノス登場まで引っ張ってたし)今作は裏ボス(ヌル)初登場!「満を持して」感なさすぎ。
サノス部下もアベンジャーズ苦戦するほど強かったんだけどヌルが放った刺客「ゼノファージ」も強い強い。サノスよりも頭悪そうだけど体がばらばらになっても再生されるという最強さ。後半のシンビオート軍団(かっこいい!個体によっていろんな能力あるのね)が苦戦するのも納得さ。
ヴェノム ザ・ラストダンス 特集: 【最速レビュー】“最高の最後”は涙、まさかヴェノムで泣くなんて…アベンジャーズ&ハリポタシリーズのラストに匹敵する衝撃作 (3) - 映画.com
狂暴なのに愛らしい――これがヴェノム最大の魅力ですよね。皆様、ご安心ください、本作でもその魅力が遺憾なく発揮されています!
たとえば、ワンちゃんへの“愛”を示したり、飛行機からパラシュートなしで飛び降りたり、デビッド・ボウイの曲をノリノリで歌ったり、ABBAで踊り狂ったり……。エディをとことん振り回す姿にニンマリする一方で、改めて様々なシーンから気づかされることもありました。
それはヴェノムは粗暴で単細胞なのではなく、実は「面白い」「美しい」「楽しい」を求める“究極にピュアな存在”だということ(観ればわかります、めっちゃグッときます)。
ヴェノムかわいい。ダンスシーンは・・ヴェノム姿でいるとゼノファージに見つかっちゃうじゃないか!という突っ込みどころ満載なんですが。ま、このさいどうでもいいでしょ。ソニーなんだし(『モービウス』『マダム・ウェブ』でコケタのに・・もうウォークマン売りさばいても回収できないぞw)。
でも何度もいうようにアクションシーンは凄いんです。謎の特殊部隊にヴェノムが捕まって魚やカエルなど次々に寄生して逃げていくのは面白かったし。後半のシンビオート軍団も凄かったし。文句なしに面白い。
というか。シリーズ通してみるとヴェノムって最終的には戦うんだけど常に逃げてない?
★
だだ冒頭の裏ボス出現に「誰やこいつ」となるし(原作ファンだったらわかるかもね。それじゃ情報量少なすぎだろー)。放浪シーンは無駄に長いし。なんか中途半端なんですよね。面白かったんだけどね。
とりあえず。『ヴェノム』はSSU初3部作で終了しました。スパイダーマンをウリにしてるのに本家本元が出てこない作品ってまるで気の抜けたコーラだよなぁ。