普通だったけど(微妙でしたが)。でも前作『最後のジェダイ』がアレだったのをここまで持ち直したJJは天晴れでした。そこは誰もが認めるだろうと思われ。
なんか全米では「コケた」だの「大ヒット御礼」だの賛否両論いろいろネットで話題ですが。いったいどっちなんだ?ま、ルーカスが手放した時点で「SWという名の別の映画になる」とは思ってましたよ。なんせディズニーやし。
ルーカスは『フォースの覚醒』で「こんなのSWじゃない」と批判したそうで(手放しておきながら)。マーク・ハミルは『最後のジェダイ』で「ルークはそんなことしない」と怒ったそうで。でも二人とも撤回したのだよね。ディズニーから何か言われたとしかw。
夢と希望のディズニーなんだから「そこんとこ察してやれよ」と思うのだが。そんなことよりピクサーやマーヴェルと同じようにロゴを残してくれたことが「ディズニーが敬意を表してくれた」感じで自分は好きですな。
やはり普通な評価で。ただエピ8の「VFX無駄遣い」「展開がまったりで細切れ」「フォースって便利だな」で新シリーズの半ばでもうスタミナ切れ?なところをエピ9で持ち直したのが凄いと思う。でもフォース便利機能は健全だけどw。確かに映画なんだから矛盾点や突っ込みどころはありますわな。
ディズニーなんだから勘弁したって。『ターミネーター ニュー・フェイト』のように「どこをどうやっても越えられない壁」が立ちはだかっているのですよ。SW祭りに熱狂したファンが新三部作を気に入らないのはある程度仕方のないことかも。それに賛否両論あるってのは「そんだけ話題作」ってことだよ。凄いじゃないか。
ちょっと気になって調べたんだがエピ8『最後のジェダイ』のライアン・ジョンソンさんは監督だけじゃなく脚本も書いてたのだよね。エピ7『フォースの覚醒』ではJJ監督が脚本も担当。で、今回のエピ9はJJ監督に戻ったのだけどエピ8はライアン・ジョンソンひとりだけで脚本書いたのにそれ以外は脚本家2人なのね。
ディズニーとしてはひとり脚本家は珍しいのでは?それがエピ8敗退の原因かも。何度も言うようにエピ9でここまで持ち直したJJ監督の素晴らしいことよ。でも「最高傑作にまで上り詰めた」かと言われるとキツイわけで(ここまでが限界かと)。
JJ監督のSW愛は
- エピ4『新たなる希望』をベースにしてる(又はエピ4が大好き)。
- チューバッカのキャラが特にお気に入り。
- 旧6部作(ルーカス版)のキャラ総出演。
なのではないかと。独断と偏見ですがw。
特にチューイが活躍しまくってたな。ラスト近くである人がチューイにメダルあげるのですがそれはエピ4のラストで表彰されて貰うメダルなんですね(ルークやソロは首にかけてるけどチューイはメダルなし)。
JJ監督はエピ7で「おおっ!」というくらいルーカス版のキャラ揃えるし新キャラは活躍しつつも旧キャラに重要な役どころ与えてるので「本当にSW好きなんだな」と思えてしょうがない。
でもね。ファンと監督の『SW好き』ベクトルが微妙に違うのだすよ。そこんところが否定派が多い原因かと。自分は「ああ、終わってしまった。ま、こんなもんじゃないの」くらいな感じです。可もなく不可もなし(ま、御愛嬌というのもあるけど)。
旧6部作の感無量が半端なかったのでね。
宇多丸、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を語る!【映画評書き起こし2019.12.27放送】
ちょっとだけネタバレなので鑑賞後どうぞ。
★
ルーカスは9部作を構想してたんだってね。さすがにスペース・オペラやぁ。ちなみにエピ4は「様子見」でこれがヒットしたら続編を・・と考えていたようで。普通はヒットしてから「続編を」と考えるのに流石ルーカスだね。