『永遠の0』を「特攻を美化している!けしからん」と批難した左寄りな人たちがいるように。この『万引き家族』も脊椎反射でコメントしている人も見かけ。こいつら映画見てねぇんだろ!見もしないのに批判すんなよ!といつも思うが。
「あとひとつだけ言いたい。是枝監督がね、映画撮って、カンヌ取りましたけど、なんか、向こうで言うたらしいね、日本はアジアに謝らなアカンとかってね。何を言うとんねん。外国にまでしょうもないことを言いに行くな、ホンマにね。村上春樹かホンマ、腹立つ。映画と関係ないやないか」
ももた(百田←ホントは「ひゃくた」と読むらしい)の意見は正しいw。ハゲ見直したぞ。高須クリニックはSNSやらせちゃアカン人なんや。
《万引き家族という映画が海外で大賞を取り日本のマスコミが「万引きで家族の絆が深まった」「その絆は海より深い」と絶賛してるが、万引きは窃盗という立派な犯罪であり、仮にその映画に芸術的な感動を覚えても褒められたものではない。真の家族の絆は決して犯罪などで生まれるものではない!》
《日本人は万引きで生計を立てたりしない》
《変なイメージを外国に植え付けるな》
《万引きのやり方を教えるなんて犯罪教唆だ。R指定にしろ》
《『万引き家族』のカンヌ受賞は世界に恥をさらすものだ》
こいつら映画なんか見とらんやろ。「万引きで生計を立ててる」んやないで。それだったら家賃とか光熱費はどうなんだ?万引きじゃねーだろ。「万引きは窃盗」は小学生でも知っとるやろ。それを鬼の首取ったように言うことかぁ?
「変なイメージを外国に植え付ける」というのも極論やね。そもそも外人ガーは日本に対してそんな風に見ないと思うけど。まだ「ハラキリ、ゲイシャ」ちょんまげしてるとかメガネ出っ歯でカメラを首にぶら下げてるイメージが強いと思うのだが。
「万引きのやり方を教える」ってアンタw。でもこれはクロサワ作品『天国と地獄』での身代金受け渡しと同じ手口が実際に数件起こってしまうというニュースもあったくらいだからな~。モラルの問題だけどねぇ。
「世界に恥を晒す」というのも如何なものか。「万引きを正当化してる」のではないんやで。 それはきっかけに過ぎず本当は家族の問題や。血は繋がってないけどな。
https://miyearnzzlabo.com/archives/50733
思いっきりネタバレしてますので鑑賞後に読んでください。会話の中で今までの是枝作品が出てくるので満足度高し(個人的には『三度目の殺人』が出てくるので嬉しい)。是枝裕和はドキュメンタリー畑の人なのかぁ。
★★
パルムドール受賞映画『万引き家族』や目黒・虐待事件から考える 日本人の飢えへの鈍さ(井出留美) - 個人 - Yahoo!ニュース
映画の評価は人それぞれで、観るも観ないも個人の選択なのだが、タイトルだけで拒否反応を示している人や、わざわざ「観ない」とSNSに書き込む人がいるのが気になった。「万引きを肯定する映画なんて」とか、「世界の恥」など・・・
是枝監督は、万引きを肯定する目的でこの映画を作ったわけではないだろう。
映画『さまよう刃』を見た人があまりの酷さに「原作読まない」と書き込んだのを思い出した。違うんだ違うんだ。原作はすごい感動したのに映画は主演の寺尾聰におんぶに抱っこみたいなカタチでアレだったんだ。でも何言ってもダメなんだろうな・・と思ったな。
いちど付いた固定観念はなかなか外せないのだよ。絶対この人原作読まないでしょう。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」じゃないけど下手すると東野圭吾の他の作品も読まないかもしれないな。原作と映像は別物なのにね。ケイゴリンかわいそうw。
それはともかく『万引き家族』。パルムドールの審査員でもあるケイト・ブランシェットが安藤サクラの演技を大絶賛したのは納得。ケイトって演技派で有名だけどその彼女が褒めるんだぜ。
ゆり(佐々木みゆ)が親元に帰ったことを知る信代(安藤サクラ)がやるせなさMAXでスゲー。普段はクールなのに・・
「安藤サクラが素晴らしい」というコメント多く。うんうん。
リリフラは『そして父になる』のようなアホやけど良いパパさんオーラ出しまくってたし。樹木希林さんは流石(もはや是枝ファミリーかとw)。子供たちの演技が自然で良いのよ。ちょい役だけど柄本明さんがええ味出してたな(『悪人』のモロ師岡さんみたいな)。
( `・ω・) ウーム…ジワジワ来る映画だったな。子供たちに敢えて脚本与えないで自然な言葉が出るようにしたというのは『トリュフォーの思春期』みたいやった。小津安二郎みたく一貫したテーマだし(微妙に違うが)。
★
そんなリリフラより僕と父親しませんか?
ではまた( ´ ▽ ` )ノ