こないだテレビで『そして父になる』をやったのは是枝最新作の番宣だったんだよね。ま、続編が公開されると前作がテレビ放映されたり同じ監督作品だったりすること多いよね。今回の『三度目の殺人』はオリジナル脚本でしたか。『ゆれる』みたいだ。
『二流小説家』みたいにフクヤマ、役所くんの役柄を交代させても面白いかも。それにしても役所くんは凄いわ。脇キャラの吉田鋼太郎、斉藤由貴も良い味出してたな。斉藤由貴はauのCMも大好きなんだが今回の母親も凄い。彼女の「ぽわん」とした表情がまた良い。
で、記事タイトル通り『三度目の殺人』も心にグサグサ突き刺さる台詞が用意されてるとです。まだ公開中の作品なのでネタバレしてもアレなのでw。テレビ放映された『そして父になる』で「コレは刺さったー」というのを説明と共にご紹介するざんす。
あたし、あの女のことを一生忘れない。絶対。
産院で子供取り違えは実は看護師の故意だったのが発覚してからの野々宮みどり(尾野真千子)の台詞。時効は成立して看護士は罪に問われないというのがキッツー。「あの女、(時効になるのわかってて)今になって言ったのよ」普通は誰もが思うわな。
あなた(慶多が自分の子じゃないとわかって)最初になんて言ったか覚えてる?『やっぱりそういうことだったのか』って言ったのよ!
これもキツイ(汗)。旦那は薄々感づいていたというのも(滝汗)。この爆発のさせ方も上手いなぁ。
是枝作品って淡々としている割には「グサッと刺さる」台詞多いのよ。ただ好き嫌い分かれるかも(日常ばかりで)。『そして父になる』はコレ以外にも刺さる台詞あったけどね。
是枝作品の中では『歩いても歩いても』が大好きなんですよ。特に好きなセリフは
忘れてもらっちゃ困るのよ。(by『歩いても歩いても』)
このセリフでお母さん像がひっくり返った。凄い。樹木希林さん扮する明るくてやさしいお母さんがボソッと言い放つ悪魔のような言葉。
「ああ、母親って子供のためには鬼にもなるのね」と思ったな。15年前に亡くなった息子の命日に家族全員で集まるがひとりだけ違う人がやってくる。昔、溺れているところを助けてもらったのだが運悪く息子は他界したので毎年拝みに来ている彼。「また来年も線香をあげに来てくださいねー」という母。「もういいだろ、おふくろ。毎年毎年・・彼だって困ってるじゃないか」と言う良多(阿部寛)に返す台詞。樹木希林さんの声で脳内再生してくださいね。もの凄いから。
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そんな是枝裕和より僕と踊りませんか?
ではまた( ´ ▽ ` )ノ