そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

【午前十時の映画祭】リバー・ランズ・スルー・イット(1992年)。

この作品を見るとブラピが当時ロバート・レッドフォードの再来!」と言われた訳が分かります。これは綺麗なブラピを愛でる映画だ。

 

モンタナ州の綺麗な渓谷と奇麗なブラピ。絵になるなぁ。

 

【ネタバレなし】リバー・ランズ・スルー・イット(意味、28歳のブラピ、実話、あらすじ、原作) | 映画ネタチラの部屋

この記事でご紹介する「リバー・ランズ・スルー・イット」は、1992年公開の映画です。1910 ~ 1920年代のモンタナを舞台に、大自然に囲まれたある家族の物語が描かれます。物語は、クレイグ・シェイファー扮する”兄”の目線で綴られますが、監督を務めたロバート・レッドフォードの若い頃と瓜二つの、28歳のブラット・ピットが奔放な”弟”を演じる姿が画面一杯に映し出されて行きます。

この作品を見る前でも後でも良いからレッドフォードの代表作でもある『スティング』を見るよろし。「ほんとにブラピに似てるわぁ」となるから。

 

ブラピってデビュー作が『テルマ&ルイーズ』(1991年)だと思ったら『追い詰められて』(1987年)で端役デビューしてたんだね(クレジット無し)。それからテレビにもゲスト出演してたのだそうで。ちなみに『テルマ&ルイーズ』のオーディションにジョージ・クルーニーも受けていたそうです(この頃からジョニクルと友達なんだね)。

 

あ、また映画の内容とはそれてしまいましたねw。

 

既に述べたように、この映画はノーマン・マクリーンの「A River Runs Through It and Other Stories (マクリーンの川)」という小説に基づいて作られている。この本には、著者ノーマン・マクリーンが、過去の実体験を振り返った3つの作品が収められており、その内の1つ「A River Runs Through It」を中心に映像化したのがこの映画である。

やはり原作ありきですね。ベストセラー小説の映画化なんてよくあることだし。むしろ原作がない映画を探すのが難しいくらい。

 

この映画では、フィリップ・ルースロの撮影が、アカデミー撮影賞を受賞している。フィリップ・ルースロは、2020年代の現在に至るまで引っ張りだこの撮影監督だが、1992年の本作品でアカデミー賞を受賞したのがキャリアの転機になったのは間違いないと思う。

モンタナの大自然大自然と人との関係、そして人の表情を、的確に、でも情緒豊かに切り取って行くその映像は、まるで絵画の連続。ブラット・ピットの美しさと相まって、これを観ているだけでも楽しい。

本当に映像が素晴らしい!モンタナの大自然を空撮やら色んなシーンで使い分けてる。演出や編集も素晴らしくて昔のセピア色した写真も多用して当時の雰囲気まで醸し出してるのがイイね。それに音楽も美しい。オープニングの音楽からして「あ、こういうの自分好きかも」と見入ってしまったよ。

 

 

この映画は上映時間124分と極めて標準的な長さ。製作費は1,200万ドルで、世界興行収入は4,300万ドルと言われている。特段派手さの無いこの芸術作品で3.6倍ものリターンを生んだのは、流石ロバート・レッドフォード!としか言いようがない。

流石ロバートだな(秋山ではない)