ごぜじゅう企画で鑑賞。リドリー・スコット監督では代表作に入るのですが如何せん『ブレード・ランナー』『エイリアン』『グラディエーター』に比べると地味目な部類でして。
最近の午前十時の映画祭は凄く認知されていて超人気作品だと前日でも席が取れないことあり(tohoシネマズ会員は3日前から予約できる為)。でも『テルマ&ルイーズ』はお客さんまばらだったなぁ。自分は結構好きな作品なのに。ちょっと「肩透かし」というかw。
ま、感性は人それぞれなんで。テンポのいい作品ではありますが途中で席を立った人もいたのね。内容的に派手さは感じられなかったのか。自分は大好きだけどな。
主婦たちがだんだん破滅へと向かっていく桐野夏生原作『OUT』を思い出したんだけど内容が似通っているし桐野さんはもしかしたら『テルマ&ルイーズ』を参考にして書いたのかも(『テルマ&~』は1991年『OUT』は1998年の作品なので)。
で、この『テルマ&ルイーズ』なんですが。ハリウッド映画でよくある(というか業界自体あるある)出演者のスケジュールの都合で代わりに・・というパターン。主演のルイーズ役にシェールを起用しようとしたが断られスーザン・サランドンになったそうな。ちょっとシェールのルイーズ役は想像つかないなぁ。
スーザン・サランドンの溢れそうな目がいいね。メリルーは仕草で演技するのと同様にサランドンは目で演技できる女優さんだぁね。格好いいなぁ。
あとチョイ役で出ているブラピがインパクトあったなぁ。もともとウィリアム・ボールドウィンが演じる予定だったが『バックドラフト』の撮影のため降板、オーディションで落ちたブラピがこの役をゲットしたそうで。この『テルマ&ルイーズ』で注目され翌年の『リバー・ランズ・スルー・イット』の準主役でブレイク。やったね!
ちなみに。ジョジクル(ジョージ・クルーニー)もこのオーディションを受けていたそうです。『オーシャンズ11』の共演でブラピと親友になったとか。
先ほど「リドリー・スコット作品の中では割と地味目」と書いたが。なんかいいんだよね~。ラストで見せる二人の崖っぷちの笑顔が堪んない。旦那には何も言えなかったテルマの成長っぷりときたら!ルイーズの「格好いいとはこういうことさ。これが大人の女よ」な性格に押され気味だった彼女が立場逆転みたいなカタチになるのもいいな(もちろん親友なんで喧嘩別れしないが)。
『ショーシャンクの空に』とはまた違う爽快感!二人とも生き生きしてるし。ジーンときたなぁ。嗚呼、やっぱり心に響くわぁ。
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映像美は流石にリドリー・スコットですね。togetterで百合映画みたいなこと書いてる人もいたけど違うから!百合ちゃうからw。