なんかビールみたいなタイトルですがw。
久々に満足度100パー。原節子が出演している作品『晩春』『麦秋』『東京物語』は「紀子三部作」と呼ばれたんだってね。そんなに小津作品見たことないけどあの独特の間や無駄なショットに思われてもしかたがない何気ない風景。でもちゃんと計算し尽くしてあるから海外でも人気あるのだろうね。
他作品への影響[編集]
本作に助監督として付いていた今村昌平は、紀子が帰宅し台所で一人お茶漬けを食べるというシーンが、後に日活で監督として独り立ちしてから撮った作品『赤い殺意』に反映されていると『生きてはみたけれど 小津安二郎伝』のインタビュー内で語った[12]。
また映画研究家のデイヴィッド・ボードウェルは、是枝裕和監督の『歩いても 歩いても』について、「亡くなった兄の存在」「家族写真」「家長である医師の父」といったモチーフが、本作や『東京物語』と共通すると指摘している[13]。
やはり。小津作品は影響力あるのだなぁ。そういえば『歩いても歩いても』(激おすすめ)はそんな設定だったよなぁ。小津安二郎を調べれば調べるほど拘りの監督さんだということがわかり。
美しさへのこだわり[編集]
小津は撮影に臨んでかならず自分自身でカメラを覗き込んで厳密に構図を決定していた。その構図は計算しつくされたものであった。食事の場面で一見無造作に置かれているようにみえる食器類も形を含めてすべてバランスを考えていた。カラー映画の時代になると、小津は色調にもこだわり、形の面でも色の面でも計算しつくされた画面をつくりあげた。日本画家の東山魁夷は、『秋日和』を評して「構図の端正、厳格な点と美しい色の世界にひかれる」と語っている[21]。
世界的に有名な監督さんは拘りまくるなぁ。演技指導も立ち位置から動きや視線まで完璧に計算されたとは。完璧主義者だったんだね。だだ完璧なあまり俳優さんやほかの監督でもアンチ小津は居たようで(ま、これはどこの世界でも同じようなもんか)。
完璧主義者ときいてひとつ思い浮かんだのが。黒澤明。世界のクロサワですもんね。この人の作品も世界的に有名。そしてアンチも居るのも同じ。
小津安二郎
ジュゼッペ・トルナトーレ等など
黒澤明
サム・ペキンパー等など
そうそうたる顔ぶれ。こう比べると黒澤明はハリウッド監督にこよなく愛されたんだと思います。これは一部だけどね。そういえば黒澤作品は大胆な構図やカメラワーク、演出も完璧だしストーリーも充分練りに練っているのでハリウッド向きなのかも。
世界的に有名な監督さんなので比べるのはアレかもしれませんが。完璧主義という部分は似ていても小津は美にこだわりテーマも同じような作品が多いのに対し黒澤は時代劇から現代劇といろいろ挑戦してますもんね。
どの監督でもお気に入りの俳優さんは居て。「○○組」と言われる形で何度も起用する人多いですね。小津組の代表作にあげられる『東京物語』をはじめ、原節子と組んだ作品が高く評価されているそうで。
★
それにしてもだ。『麦秋』で笠智衆は東山千栄子の息子役だったんだけど2年後の『東京物語』で夫婦役だったとはビックリだよ。前回のごぜじゅう企画で『東京物語』見たんだけど順序逆で『麦秋』見たら「え?」となったよw。さすが俳優。
まさにこんなかんじ。