そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

泥の河。

coco.to

きっつー(汗)。

 

俺がいっちゃん(喜一だから「きいっちゃん」だったのかな?どっちでもええか)の立場だったら絶対にグレるな。家出してやる。この場合船出か(あらやだちょっと格好いい)。

 

自分の中では『砂の器』『愛を乞うひと』に続く「もう嫌、こんな生活」映画でしたな。主人公信雄くんのオトン(田村高廣)、オカン(藤田弓子)がええ味出してるのよ。「子供は親を選べない」からと自分の子供と同じように姉弟に優しく接するオトンが素敵やわぁ。本当に信雄くんはシアワセもんや。

 

子供たちも( ・∀・) イイネ!。いっちゃんの姉の銀子ちゃんが優しくて行儀よくて弟思いのええ子や。おっちゃん、ロリコンやないけど銀子ちゃんだったら育ててみたいぞ。つか床の間に飾っておきたい。信雄オカンに「べっぴんさんやねぇ」と言われるもあまり嬉しそうではない理由がなんとなくわかります(普通、「かわいいねぇ」言われると女の子は嬉しいもんなのに)。

 

「空気を読め」というか「触れてはイケナイ」話題には誰もがハッキリと言わないのですね。信雄くんは9歳にして大人の事情を2つ知るはめになります。1つは病床(余命幾ばくもない)の知らないおばちゃんに家族で会いに行ったこと。オカンが「すいません」と泣きながら謝っていた理由を尋ねませんでした。肌で感じとったんやね。

 

2つ目は船の出来事。これはキッツイわー。いっちゃん無言で「助けてくれー!」と叫んでるみたいやった(泣)。

 

各キャラが素晴らしかったけど何といっても加賀まりこのエロいことエロいこと。これに尽きます。壇蜜も裸足で逃げそうなエロさ。もうビックリ。前にごぜじゅう企画で『幕末太陽傳』見たけど左幸子南田洋子とは違う色気。このインパクトは凄まじい。でも加賀まりこオカンは言動からしてなんかお上品なんだよね(なんとなく)。上品エロとでも言いましょうかw。

 

★★

 

この作品のすごいところは内容もそうなんだけど小栗康平監督のデビュー作品でもあり自主制作という形で映画化されたものなのです。田村高廣藤田弓子加賀まりこという豪華キャストに加え特別出演で芦屋雁之助!ちょい役で蟹江敬三もいるで。

 

普通は無名の舞台俳優さんを使って経費節減するのですが。小栗監督太っ腹w。第一線で活躍している俳優さんを多用するなんて。でもこれは俳優のネームバリューで客を呼べたりするし演技達者たちだからきちっとこなすのでトータル的には良かったかも。

 

当時の加賀まりこは多忙でこの撮影はわずか6時間なのだそうです。さすが女優!ちょっとしか出ていなくともこのインパクト!

 

 

誰のせいでもあらへん。みんな貧乏が悪いんや!

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感動