こういうの、嫌いじゃないよ。
今までのごぜじゅう企画ではコメディ映画はあるにはあるけど感動できる人間ドラマが多かった。ホラーなんて『キャリー』しかなかったもの(キャリーも厳密にいえばホラーじゃないしな)。
個人的には『悪魔のいけにえ』やってほしいんだけどなぁ(ホラーの金字塔だし)。
最近じゃないかな。ごぜじゅう企画で分け隔てなくいろんなジャンルの作品を上映するようになったのは(でも未だにアニメとドキュメンタリーは無し)。
ま、それはそれとして。
今回のごぜじゅう企画から「上映開始時間と料金は劇場主の判断に任せる」ようになったので必ずしも10時からスタートじゃなくなりました。料金は前回『ユージュアル・サスペクツ』の時は1500円だったけど今回の『ブラジル』は1200円だったのです。
「大して話題作じゃないし客が来ないのではないか?」という判断なのかな(前回と同じくらいな客数だったがw)。満席で映画見れなかったのは『パルプフィクション』ぐらいだよ。自分は1500円でもありがたいと思ったクチ。
テリー・ギリアム監督といえばイギリスのコメディーグループ「モンティパイソン」のメンバーでした。でもモンティパイソンの中では唯一のアメリカ人だとか(1968年にイギリス国籍を取得)。
コロナ禍にこそ観てほしい 『未来世紀ブラジル』のディストピア的映像世界|【映画の空】映画観るならスカパー!
さすがにブラックが効いてるねぇ。愛すべき変わり者キューブリックとは違う皮肉さ。ちなみにキューブリックは『博士の異常な愛情』の続編をギリアムに任せようとしたらしいです(その企画は叶うことなかったけどね)。
超有名なデ・ニーロを主役にしないというところがニクイ。ネームバリューで客を呼べるが主役にすると拘束時間も長くなるし、出演料もそれなりに高くなる。なのでちょい役にするパターンね。脇キャラでもインパクトあるしデ・ニーロ職人さんだし映画としては成功かも(役柄も職人だったし)。
それにイアン・ホルム、ボブ・ホプキンスというアカデミー賞ノミネートされたり受賞した経験もある実力派もいるしね。地味にすごい。
で、この『未来世紀ブラジル』。原題:Brazilなんだけどブラジル全然関係ねーw。「20世紀のどこかの国」というのが曖昧過ぎww。さすがモンティパイソン。
なんかビールのCM思い出すなぁ(どこのメーカーだっけ?)。
管理社会や階級社会を皮肉ってますな。さすがモンティパイソン。お笑いにもいろんな種類があるけど感性は人それぞれなように好みも人それぞれなんですよ。笑ってるのは自分だけだったのでちと恥ずかしい。
某NHK『チコちゃんに叱られる』で最も好きなのはサラリと嫌味を言うナレーションだったりするし。木村多江が出てくると「きゃー!多江ねーさん。きゃー!」と喜んじゃうタイプだし(多江ねーさんの不幸っぷり演技が好き)。
そんな笑いのツボは置いといて。この作品、いろんな映画もパロってんのよ。有名なのが『戦艦ポチョムキン』のオデッサの階段落ちシーン。怒涛のラストは当時のユニバーサル幹部は「脳内お花畑」だったらしくハッピーエンドにしたかったそうで(それでギリアム監督と揉めたそう)。
このハッピーエンドバージョンはアメリカでテレビ放送され、さらにギリアム監督を悩ますことになったそうで。
撮影中では女優のギム・グライストがデ・ニーロ並みの扱いを要求してきたようでスタッフからの顰蹙を買ってたとか苦労が絶えないですな。そりゃ、ストレスで両足の感覚が一週間マヒするわな。
モンティパイソンなめんなよ(ノ`m´)ノ ~┻━┻ (/o\) お父さんやめてー。
たかがコメディされどコメディ。
★
そんなコメディより僕と踊りませんか?
( ゚д゚)ノ ジャ、マタ!♪