そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

長澤まさみちゃんならクズ人間でも大丈夫と思った自分が甘ちゃんでした。

親分、てーへん(底辺)だー! 

 

ぐぉぉ、重い・・重すぎるぜこんちきしょー。絶対見るなら体調整えてから臨まないとダメだと気を付けてたのですが。あまりの救いの無さに。なんていうか不条理モノとは微妙に違うのですよ。

 

令和版『愛を乞う人』かと思いきや微妙に違う。ほんとに微妙尽くし。みをつくし。

 

いろんなダメダメ映画(作品自体がダメじゃなくてキャラが)でも「厭な奴だけどこの部分は賛成だ」というの多いけどそういうちょっぴり良い部分を排除してぎゅうぎゅうに固めたのが今回の秋子(長澤まさみ)ですか。

 

『悪人』のビッチ佳乃も逃げ出すくらいな突き抜け感が半端ねぇ。先ほど言ったように似たような作品やキャラがあってもあまりにも突出してるので比べ物にならないのです。

 

秋子は寅さんみたいに「傍目からすれば良いけど身内にはしたくないよなぁ」キャラだけど金を借りに来ない分マシだし満男にとっては良いおじさんだし似たようなタイプは『エクステ』の水島清美かなぁ(妹に「この子はあたしが生んで育てたの。子供を堕したあんたとは違うわ!」なんて酷すぎる)。

 

で、ネットは世間なんで。togetterで「MOTHER マザー」検索してみた。

 

タグが「ゲーム」やら「ファミコン」「テレビ」「芦田愛菜」(その他いろいろ)でした。違うちがーう!映画のやつだよ。

 

しかたがないので「長澤まさみ」でけんさくぅ(byかびら)。

 

はい。『マザー MOTHER』はいっこもまとめられてませんでした。流石にまさみ様のファン多いのか「これ、まとめちゃヤヴァイ奴や」とでも思われたか。それよりもだ。イメージダウンにつながるかもしれないのによく事務所はオッケー出したな。

 

でも俳優やし汚れ役でもチャレンジしたいんだな。天晴。昔、テレビ『スチュワーデス物語』で主役の千秋(堀ちえみ)をいじめる役・真理子を演じた片平なぎさが石を投げられたというのは有名な逸話だが。今回、長澤まさみちゃんも石投げられるのでは?つーくらいなアレさで。

 

それ以前に地上波でゴールデン枠では絶対に放送されないだろうて。家族団らんであんな映画見れますか!

 

まさみちゃんクズ過ぎ演技は凄いわ。阿部サダヲも安定したクズっぷり演技。もうダメでしょ。ダメダメでしょ。「ソレやっちゃあかんわ。つか人としてそれはどうよ」という『赤い指』や『ゆりかごを揺らす手』などの作品ありますが。そういう境界線サクサク超えてますわ。

 

映画『疑惑』(1982年、野村芳太郎監督)で悪女を演じた桃井かおりを思い出した。桃井本人も「笑っちゃうくらい嫌な女」と言ったほど。wiki読んだら

「週刊誌的には私自身がわけもなく嫌われていて最悪な状態だったんで、「いまさらこの役をやる必要はないでしょ」と、うちの事務所は全員大反対(笑)。でも、(中略)等身大の桃井ネタは尽きたと思っていたので、いっそすごく嫌な人とかダメな人を少し作って演じてみたい、とにかく演じたいという気持ちが強かったんですね。球磨子のような人だと思われてこそ大成功くらいの気持ちで、思いっきりやってみようと思ったんです」

疑惑 (松本清張) - Wikipedia

桃井かおりの声で脳内再生してちょ。つかアレは凄かったなぁ。というか生まれ変わって女になったら岩下志麻の白いスーツに赤ワインどぼどぼかけて「あんたなんか大っ嫌い」と言ってみたい。 

 

やはり女優魂というやつね(『Wの悲劇』の三田佳子「女優!女優!わたしは女優!」も捨てがたい)。

 

あ、また話が脱線しちゃいましたね。自分の中では井上真央ちゃんと長澤まさみちゃんはコメディもお手の物なので好感度のある女優さんなのですが。まさみ様ならちょっとやそっとじゃ人気落ちないと思うし。今、思い出したんだけど『祈りの幕が下りる時』のキムラ緑子さんに近いクズ演技かな。

 

とりあえず。この作品は人を選ぶということかな。

 

 

まさみちゃんを女神化しているファンなら絶対におススメしません。周りからやいのやいの言われようが自分で変えようとしない限り人は変わらないということがよくわかる作品でした。