日本人ならいちどは見た方がいい。ううむ。骨太な映画ですた。
『終戦のエンペラー』(しゅうせんのエンペラー、原題英: Emperor)は、企画奈良橋陽子、監督ピーター・ウェーバーによる2012年のアメリカ合衆国の歴史映画。第二次世界大戦終戦直後の連合国軍占領下の日本を舞台に、昭和天皇が戦犯として裁かれることをいかにして回避したかという史実を、フィクションを交えながら描く。主な撮影はニュージーランドで行なわれたが、日本国内でのロケも行われ、商業映画としては初めて皇居敷地内での撮影も許可されている。
つか日本の象徴を戦犯って・・アメ公ふざけんなよ!それよりもだ。「気品という言葉は皇室のためにあるようなもんだな」と思いました。すごいよ。あの佇まい。オーラが一般ピーポーとは違いすぎる(滝汗)。この作品ではラストに昭和天皇が登場するのですが・・あの気品は凄すぎる。片岡孝太郎がなりきってました。
いっとくけどヤヴァイくらい気品に溢れてるよ。誰もがひれ伏すレベルだよ。ありゃ。
マッカーサー元帥役にトミー・リー・ジョーンズなんだけどさ。トミー君てゴツゴツ岩顔で似ても似つかないんじゃね?マッカーサーは教科書に出るくらい有名なんだし(たしかに演技力はあるけどね)。
教科書のマッカーサー元帥
昭和天皇とツーショット
ハリウッドにしては珍しく日本びいきな歴史映画。だからなのか興行収入は約334万ドル。対して日本は約12億円。なんざましょ、この違いはw。原作が『陛下をお救いなさいまし-河井道とボナー・フェラーズ』だし、いくらハリウッド映画でも制作が日本人参加してるし低予算な作品みたいだしね。
島田あや(初音映莉子)とボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)の恋愛は完全にフィクションだし「なんだかハリウッドらしくとってつけたようだな」くらいにしか思ってなかったけど。それを差し引いても出演陣の素晴らしいこと!「低予算だけど俳優にはお金使ったよねw」と胸張って言えるのではないかしらん。
近衛文麿(中村雅俊)はええ味だしてるし東条英機(火野正平)なんか「教科書から出てきたんじゃないの?」つーくらいなw。出番少ないのに物凄いインパクト。特に凄いのはしびれを切らしたマッカーサーがお供を連れて皇居に乗り込むシーン。当然ながら門番(というか近衛師団?)に止められるのですが。
あのシーン見て勝てば官軍負ければ賊軍なんだな。と思った。
マッカーサー側は物凄い高飛車発言で。これ、そのまま訳しちゃったらヤヴァイだろーなのを高橋(羽田昌義)は見事に意訳。思わず「ぐっじょぶ!」と言いたくなるくらいな超意訳。一触即発な所をなんとか押さえ込み。この高橋さんは頭いいんだな。
あと。関屋貞三郎役の夏八木勲さんが良かった。うん。すごくよかった。この人じゃなきゃここまでこの作品は盛り上がんなかったのでは?と思うくらいのはまり役。
一番好きなシーンは。マッカーサーと陛下の会見でツーショット写真を撮ろうとするのを関屋が「そんなことをしてはならぬ!」と怒るのね。それを陛下が「関屋」と一喝。一喝と言ったって怒鳴るとかじゃないよ。「嗜める」という表現がぴったりくる言葉遣い。
嗚呼、皇室は気品に満ち溢れているよな・・と思った。生まれ持っての資質というか。
それだけでも鳥肌もんなのに。マッカーサーに「国民には責任がない。私が責任を負う」と頭を下げるシーンは涙が止まらなかったもん(このシーンは実際にあったかどうか諸説もろもろなんだけどね。でも自分は本当だと思いたい)。
★
国を背負うというのは大変なんだろうなぁ。
そんな目黒エンペラーより僕と踊りませんか?
ではまた( ´ ▽ ` )ノ