そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

【午前十時の映画祭】スケアクロウ(1973年)。

タイトルの「スケアクロウ」は「案山子」「みすぼらしい人」「やせ衰えた人」の意味だとか(邦題にしなくてよかったよ)。

 

こんなん見つけた。

『スケアクロウ』の続編企画が始動!|シネマトゥデイ

ええっ!いくら「続編は忘れたころにやってくる」と言ってもねぇ。30年以上経ってるのに・・前日譚よりはましだがジーン・ハックマンアル・パチーノは無理だろう(それに2013年の記事だし)。

もっとも続編完成までの道のりは長く、まずオリジナル映画の権利を保有するワーナー・ブラザーズの許可が下りなければ製作は不可能である。その上、すでに俳優業を引退しているジーン・ハックマンが続編に出演するのは無理だと思われる。

ガセか。ガセであっておくれよ。それにハックマン引退してたのか(どーりで最近見ないと思ったら!)。

 

それはともかくとして。バディ・ムービー、ロード・ムービーでしたな。けんかっ早くて大男なマックス(ジーン・ハックマン)と人当たり良くて陽気なライオン(アル・パチーノ)という王道凸凹コンビ。でも王道いったら『おかしな二人』のウォルター・マッソージャック・レモンにゃ及ばないなぁ。

 

とある紹介に『スケアクロウ』は『真夜中のカーボーイ』と双璧となす傑作!書いてあったけど確かにラストは微妙に似てるが『真夜中の~』の方が大傑作だったし(ダスティン・ホフマンがタクシーにひかれそうになるシーンはアクシデントだそうです。あれはアドリブだったとは。ホフマンの凄さよ)。

 

映画『スケアクロウ』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

臆病で優しくてどこか純粋なようなフランシスが社会の不条理に傷ついていく様子が虚しさと喪失感の中に表現されていた。人間なんて片っ端から信用できない男が、不器用なフランシスには心を許し友情が築かれていくところはこの理不尽に見えた社会での少しばかりの希望に思えるほど温かいものでとてもよかった。(女性 20代)

公園のパチーノ演技ときたら!流石だな。うん、あれなら錯乱するよな。「顔で笑って心で泣いて」という言葉があるけど感情がとうとう爆発しちゃったか(涙)。

 

でもよく考えたら別れたわけでもないのにアニーが再婚しちゃうなんて重婚じゃないの?奥さんひどすぎ(というか5年も家を出たライオンが悪いんだけど)。wikiではアニーが「流産した」と嘘をついたようなこと書いてあったけど本当かもしれないんだよね。だってアニーの前にいた子はどう考えても5歳児の大きさじゃないもの。

 

それにライオンは「毎月送金していた」のだから行方不明として扱われてなかったのでは?だったら重婚だしw。ま、そんな細けぇことはどうでもいいか。

 

 

バディ物といったら最近ではディズニー『ズートピア』が秀逸!つか動物を擬人化したイルミネーション『SING/シング』と同時期に公開したもんだから「ああ、ディズニーがイルミネーションを潰しにかかってるな」と思ったり(そんだけ『ズートピア』が優等生すぎた)。

『ズートピア』が深い、深すぎる!名作たる理由を徹底考察・解説【ネタバレ】 | ciatr[シアター]