原題の単数形"Goodfella"は、直訳すると「気の置けない友達」という意味であるのに対し、マフィア界の隠語では「自分と同じ組織の所属にある者」という意味である。"Good fellow"は後者の意味で用いられることはないが、単語のくだけた形を使用しないという日本映画界の慣行から、グッドフェラではなくグッドフェローズとつけられた。
へぇ!そうなんか。fellaという単語はfellowのスラングなんだとか。「単語の砕けた形を使用しないという日本映画界の慣行」というのがお堅い感するけど『グッドフェローズ』って響きもなんか格好いいよね。
また、最近ではFellasというスラングが使われるようになり、一般的に男性が仲の良い男友達のグループを呼びかける時に使われ、「Hey guys!」の代わりに「Hey fellas!」という具合で用いられます。
で、そんな「気の置けない友達」。「気を許せない」と誤解されてしまうことが多い「気が置けない」慣用句ですが本当の意味は「遠慮が要らないほど親しい」です(「気の置けない」でも正解。ただ「気を置けない」とは言わないそうです)。
「情けは人の為ならず」みたいに「情けをかけたらその人のためにならない」と誤解しちゃうようなもんですね(ちなみに本来の意味は「人に情けをかけておくと巡り巡って結局は自分のためになる」。文化庁が発表した世論調査では平成22年度では正解と間違える人の割合がほぼ一緒だとか)。
また脱線してしまったが(しかも最初から)。今回の『グッドフェローズ』は後半になると「気が置けない(遠慮が要らないほど親しい)」というよりも「気が許せない」に変わります。友達同士の腹の探り合いはキツイ。
そんな間柄、嫌や・・。常にピリピリしている状態なんて・・
どの監督さんも「お気に入り俳優」さんを起用してますね。スコセッシ監督ならもちろんデ・ニーロ!デ・ニーロといえばスコセッシというくらい出まくってます。でも最近スコセッシはデカプー推しなんだけどね。
デ・ニーロもマフィアのドンかそれ相当の役柄もこなしているのでお手のもん(職人さんやし)。今作はマフィアの幹部というよりはチンピラ風情でしたが貫禄ありました。
それよりもだ。当時のマフィア(今も?)はイタリア系じゃないと幹部になれなかったのか。実力主義とはいかないのか(ああ、こんなところまで人種問題が)。
んでもってこの作品はマフィア物としては『ゴッドファーザー』に次ぐ人気(デ・ニーロどんなに凄くてもマーロン・ブランドに比べりゃ赤子の手をひねるようなもんだろうて。カリスマ性がパネェ)。
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『グッドフェローズ』の面白いところはストーリー展開や映像にもあるけど選曲の良さ!センスあるなぁ。観客を飽きさせない演出は「流石スコセッシ!」と拍手したくなるほど。それと・・
役者さんたちのクセが強い。
ヘンリー・ヒル役のレイ・リオッタはデビュー4作品目で主役!(しかも出世作になったし)。トミー(ジョー・ペシ)が怖い。さっきまでジョーク言って笑ってたのに「何がおかしいんだ?」とキレるなよ。こういうヤツいるよね。友達にはしたくないタイプだ(おまえ、肉しか食わないだろ?みたいな)。
トミーとは違い「キレッキレ」で頭がいいジミーを演じたデ・ニーロは安定感のある職人さんw。やはりギャング映画にデ・ニーロがいると画になるわぁ。
登場人物多めですが脇キャラではポーリー(ポール・ソルヴィノ。ミラ・ソルヴィノのお父ちゃん)、カレン・ヒル(ロレイン・ブラッコ)を抑えとけば大丈夫。
カレンはヘンリーと結婚する前からの付き合いですが20歳そこそこで湯水のように金を使うヘンリーはなんか変だ?と気づけよw。
途中からヘンリーからカレンの独白になったりテンポ良い演出なんで全然飽きることは無かったな。ただお尻が痛くなったけど。
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ジョー・ペシは『ホーム・アローン』の間抜けな泥棒が有名だけど自分は『ホーム・アローン』のほうが好きだなぁ。カルキン坊やにコケにされるけど可愛そうだったな(泥棒はアカンけど)。