そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

時計仕掛けのオレンジ。

tohoシネマズさんのごぜじゅう企画で鑑賞。さすが愛すべき変わり者キューブリック!『フルメタル・ジャケット』とは違う皮肉さ。

 

ある映画を撮ってもらおうとプロデューサーらが事務所に行ったら秘書に何もない部屋に通されインターホン越しで会話したというエピソードもあるくらいだからキューブリックって変わってますよね。さすが「愛されるべき変人」w。

   

やはりキューブリックは究極の皮肉屋監督さんなんで「この作品は食指が動かない」という人もいるのかも。感性は人それぞれやし。自分は『フルメタル・ジャケット』が大好きなんですが『博士の異常な愛情』(サブタイトル長すぎやろ)のラストも好きなんですよ。というかアレにはブッ飛んだ。

 

原作者が怒ったキューブリック作品は『シャイニング』が有名ですがこの『時計じかけのオレンジ』もそうなんです。でも微妙に違うの。それは『時計じかけの~』原作はあまりの救いようのなさに出版社から「不良少年アレックスを更正させろ」と言われ最終章に付け加えたそうです。でもミスで最終章が載らずに出版したのですよ。

 

当然キューブリックは最終章知らずに脚本書いたのですから原作者が怒るのはお門違いかと(まぁ、「でもキューブリックやしな」と思われなかったかw)。

 

Copilotにこの作品の評判を聞いてみたよ。

時計じかけのオレンジ』(1971年公開)は、スタンリー・キューブリック監督による問題作であり、今なお賛否両論を巻き起こす強烈な映画です。以下に評判をまとめてみました。


🎬 総合評価と印象

評価項目 内容
平均評価 ★★★★☆(3.8〜4.5)
主なジャンル SF・ドラマ・クライム
特徴 暴力描写・心理描写・哲学的テーマ・独特な映像美

👍 高評価のポイント

  • 「狂気」と「正しさ」の対比が鋭い
    暴力的な主人公アレックスと、それを「更生」させようとする政府の手法が、どちらも狂気に満ちているという構造が深い。

  • 映像と音楽の融合が芸術的
    クラシック音楽(特にベートーヴェン)と暴力シーンの組み合わせが不穏で印象的。特に「雨に唄えば」の使い方は衝撃的。

  • セットや衣装、造語「ナッドサット」の世界観が唯一無二
    若者文化を時代に縛られず描いている点が、今見ても古びない理由とされる。


👎 低評価・難解とされる点

  • 暴力描写が過激すぎる
    性的暴力や残虐なシーンが多く、視聴に耐えられないという声もある。

  • ストーリーが難解・感情的に理解しづらい
    「何を伝えたいのか分からなかった」「主人公に共感できない」といった感想も散見される。

  • 造語やスラングが多く、言語的に難しい
    ナッドサットという若者言葉が多用され、初見では意味が取りづらいという指摘も。


🧠 評判の総括

時計じかけのオレンジ』は、暴力と自由、国家による統治、倫理と洗脳といった重厚なテーマを、奇抜な映像と音楽で描いた作品です。
「芸術か、悪趣味か」「警鐘か、挑発か」といった議論が絶えない作品であり、観る人の価値観を試すような映画とも言えます。


もし原作小説との違いや、キューブリック監督の他作品との比較にも興味があれば、そちらも掘り下げてみましょうか?

 映画は影響力大きいですからね(クロサワ作品『天国と地獄』の身代金引渡しも真似されたことあったな)。模倣犯出やがったか。家族の身にも危険が及びそうなくらいだったのね。

 

ちなみに不良少年たちが喋ってるのは「ナッドサット」という英語にロシア語を混ぜた架空の言語だそうです。近未来の若者言葉だったのか。何言っているのかよくわからなかったけど格好良かったぞ。みんな、ドルーグ(仲間)だよ!

 

★★

 

ま、それはともかく。映画の感想ですが。古き良き70年代の作品なんで性描写は「あけっぴろげ」感ありました。あっけらかーんとしていて。モザイク?なにそれおいしいの?みたいな。そういや『キャリー』の冒頭シャワーシーンはおっぱい出まくり状態だったな。 

 

アレックス(マルコム・マクダウェル)が仲間に裏切られ刑務所に入るがずる賢くて要領のいい彼を「こいつ、更正しないな」と疑ってる看守がツボ。職業柄よく人を見てるな。というか。

 

クズは周りから何言われようと自分から改心しない限りはクズなんだよ。ジャン・バルジャンのような立派に更正するのはホンのひと握りなんだよ!そんな皮肉さがにじみ出てます。

 

アレックスが出所してからの展開がキューブリックワールド全開でよござんす。家に帰ったらママの服装がサリーちゃんみたいだったw。ちょっとツボ。

 

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サリーちゃん

それからなんやかやあって。昔のヤンチャ仲間が今や立派に更生して警察官になったのはびっくり。でも昔のこと思い出してアレックスを痛めつけるのね(職権乱用や)。でもクズやし。人ってそうそう簡単には変わらないのだよ。

 

頭を掴まれ水槽に沈められるシーンは「やたら長いな」と思ってたらマクダウェルの呼吸用にポンプが用意されていたそうで。でも撮影時は故障してたというおまけ付き(演技じゃなくてホントに窒息状態)。 

 

あの拷問みたいな新療法の実験シーンでは瞼をクリップみたいなのに固定するのだけど。それがズレて角膜に傷つけちゃったりしたそうで。カラダ張ってるなぁ。

 

江角マキコが『ショムニ』での嵌り役ゆえにそれ以降は姉御肌な役柄ばっかりだったように、マルコム・マクダウェルには不良少年役のオファーしかこなくなり彼自身ウンザリしてたみたいで。

 

『スーパーマン』のクリストファー・リーブもあまりの当たり役にそれ以降パッとしなかったしロビン・ウィリアムズは演技達者なのに一時期「大人子供」みたいな役柄多かったしなぁ。俳優さんとしてはいろんな役に挑戦したいだろうて。

 

ちなみに『冷たい熱帯魚』のでんでんは「いいひと」役が多かったために犯罪者役を二つ返事でオッケーしたそうですw。いやぁ、あれは凄かった。

 

 

時計じかけのオレンジ : 作品情報・キャスト・あらすじ - 映画.com

満足度高し。キューブリックやしクセが強い作品だよね。SNSでは「共感」をベースとして成り立ってるが『時計じかけのオレンジ』は共感できる要素が1ミリもないでしょうて。ま、たまに「昔は俺もこんな無茶してたなぁ」と遠い目をするおじさんがいるかもしれないが。というかダメ、絶対

 

それにしても映画.comのサイト内検索は初期のころの検索サイトと同じように一字一句間違いなければ表示されない(つまり「あいまい検索」できない)というのがアレ。