SF映画の金字塔を3つ挙げよといわれれば『キングコング』『2001年宇宙の旅』『ブレードランナー』で決まり!異論は大いに認める。
あ、コングよりも『猿の惑星』かなぁ(もう最初からグラグラw)。
なかなか高評価で。でも興行収入的には芳しくなかったそうで(なぜなら同時期に『E.T.』が公開されたからw。いくらリドリーの映像美をもってしてもスピちゃんには適わなかったか)。近未来の退廃的な地球が舞台なので「暗い!」という評論家もいたようで。これはSFオタクからジワジワ来たという感じでしょうか(興行的にはアレだけどDVD化したらすごい人気が出たという作品多いよね)。
で、この作品。リドリー・スコット監督の思い入れが強いのか7つのバージョンがあります(内容は同じで編集が違うだけなのですが。それにしても多すぎや)。
- リサーチ試写版
- サンディエゴ覆面試写版
- オリジナル劇場版
- インターナショナル版
- USテレビ放映版
- ディレクターズ・カット版
- ファイナル・カット版
尚、2と5を除く5つのバージョンはDVDボックス『ブレードランナー 製作25周年記念アルティメット・コレクターズ・エディション』に入っているそうで。
先ほどようつべでブレラン語る岡田斗司夫劇場見たのですが。なんと2時間!なげーわ。あまり長いので貼り付けませんが。気になる方はチェックしてちょ。
それによるとファイナル・カット版はリドリー・スコット監督が一番気に入ってるらしい(今回のごぜじゅう企画はファイナル・カット版)。
調べてみると最初の劇場公開版が117分、ファイナル・カット版が118分で。1分しか違わないじゃないか!
スタッフの反対を押し切って「デッカードはレプリカントだ」シーンを入れたバージョンが監督お気に入りなのかぁ。まぁ、暗にほのめかしてるだけだけどな。そんな決着付けなくとも「レプリカントだ」「いや人間だ」という議論が楽しいのに・・。
それよりもハリソン君が撮影3日目で監督とケンカしたというエピソードがw。リドリー・スコット監督はビジュアル系なのに対しハリソン君は演技派なんで「水と油」みたいな関係だったのね。それにしてもタイレル博士役の人がキューブリック『シャイニング』のバーテンダーだったとは知らなんだ(あまりにも台詞覚えられないのでハリソン君怒ったとか)。
レイチェル役のショーン・ヤングにも(演技ドヘタだったから)ハリソン君が怒ったそうで。もう怒りんぼさんだなぁ。
唯一の救いがルドガー・ハウアーだったのか。ロイ・バッティのカリスマ性はパネェ。彼の最後のセリフはアドリブだったとは・・さすがルドガー(リドちゃんはハリソン君とは仲が悪かったがハウアーとは気が合ってたとか)。
そういやリドちゃんは『ブラック・レイン』でも松田優作凄かったし、カリスマ性のある役者さん選んでたのかしらん。『ダイ・ハード』のアラン・リックマン然り、『レオン』のゲイリー・オールドマン然り敵キャラが格好いいと作品も盛り上がるよね。
★
プリス役のダリル・ハンナもエエ味出してたな。ピエロみたいなメイクしてバク転する彼女もコケティッシュでイイね!