満足度かなり高し。重いんだけどね。「映画はハッピーエンドじゃなきゃ」という脳内お花畑な人にはアレなんだけどね。
先ほどのcoco.映画レビューサイトに書き込みしたやつなのですが（twitterと連携してるのだよ）。リツイート16という数字w。もうビックリして脱糞しちゃったよ。『脳男』レビューよりも反応良すぎや。『脳男』の時は生田斗真アイコンだらけだったのが『凪待ち』は慎吾ちゃんアイコンでなくて「こっちのほうが真のジャニヲタなんだな」という感じですか。
説明しよう：ジャニーズは著作権、肖像権については特にうるさいのだ。
それよりも。『マスカレード・ホテル』『検察側の罪人』よりも反応いいのは何故だ。キムタクよりニノより慎吾ちゃんか。やったね！
ジャニーズの中でもSMAPはトップアイドルグループだけど慎吾ちゃんとつよぽんは「地に足がついた」という感じで。キムタクや中居くんみたく「キラッキラ」してなかったよなぁ。あ、ゴローちゃんはその中間みたいなタイプね。
で、なんやかやあって。ゴローちゃん、慎吾ちゃん、つよぽんはジャニーズやめちゃって（正直、ゴローちゃんが一緒にやめるとは思わなんだ）。でもって、案の定仕事干されちゃって。
前からおかしいと思ってはいましたが、元SMAPさんをめぐる公取のニュースを見て、発言すべきだと思いました。
芸能界に変わってほしい。透明になってほしい。競争原理が働いてほしい。
プロダクション経営者には、これまでのようなマネジメントのスタイルが通用しなくなったことに気づいてほしい。
仕事干されるのもアレなんだけど。もっと酷いのは元メンバーの森くんとの面会もできなかったのが異常やん。ジャニーズ王国恐ろしすぎるわ。SMAPに森くんがいたってことを忘れないでください。
つよぽんのお酒の失態がわかるような気もする（彼が一番スッキリした顔してるし）。
ま、そんなジャニーズ批判は置いといて（ジャニヲタ怖いから）。映画『凪待ち』なんすけどね。シネコンの良い部分と悪い部分が出たという感じで。最近は大作が目白押しですからちょっと人気なくなっちゃうと小さいハコ（スクリーン）に移したり上映回数少なくしたり。
この『凪待ち』もクチコミは非常にいいのですが如何せん地味目な作品でして。それにホラーや邦画は洋画に比べると公開期間が短いし（今や『天気の子』がスクリーン多いし）。関係ないけど新海誠作品の番宣で地上波『君の名は。』やってたんだけど『祈りの幕が降りる時』見てたわ（くそー。テレ朝、被せやがってw）。
この『凪待ち』。もうTOHOシネマズさんは東京では１館のみになり。なんとか見ましたよ。良かった。本当に良かった。感動でココロ震える。慎吾ちゃんクズの役なんだけど彼の人柄か「なんか憎めない」んだよね。
慎吾ちゃんて南キャンしずちゃんみたく割ともっさりした喋り方でしょう。それが郁夫のキャラとシンクロしていて「もしかして演技じゃなくて素の慎吾ちゃん？」と錯覚するくらい非常に良くて。
西田尚美も良くって。娘役の恒松祐里が非常に良かった。彼女の「真っ直ぐな目」がたまんない。亜弓のお父さん役の吉澤健さんも素晴らしい。
主要キャラだけでなく脇キャラのリリフラ、悪人顔の音尾琢真さんも嫌らしくて良いなぁ。そしてこの作品の脇キャラチャンピオンなのが郁夫のギャンブル仲間でもある「なべさん」。冒頭と中盤にちょこっと出るのですが。
なにこのダメっぷり。クズすぎるわ。あまりの不器用な人生に震える。ダメンズ好きにとっては最良物件かと。クズだけど嫌いになれない。なべさんの人生には泣かされるわ。脇キャラすぎるけど。
この作品は白石監督の作戦勝ちだと思うのです。仕事干されてた慎吾ちゃんを起用するしタイミングが良い（『クワイエットルームへようこそ』も離婚したての内田有紀を主役にするなんて松尾スズキ良いセンスしてるなと思ったし）。それに舞台が石巻市！忘れもしない2011年3月11日の東日本大震災により莫大な被害を被った石巻市を舞台にするとは。
エンドロールに延々と海底を写すけど白石監督はこれを観客に見せたかったのかもね。
★
ねぇ。「パンドラの箱」って知ってる？ギリシャ神話の。箱を開けてしまったがために魑魅魍魎、いろんな災いが起こるのだよ。でもね、箱の底に「希望」だけが残ってるんだ。だから人は希望を抱きしめて生きてゆくんだよ。こんな不平等な世の中だけど時間だけは平等だからね。
