そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

浮雲。

coco.to

ごぜじゅう企画の作品でまさかの低評価(いつもは100パーセントなんだけどね。今回は2人が普通評価)。小津安二郎が嫉妬したというのも納得な映画でした。成瀬巳喜男監督はコーエン兄弟とオサレでないウディ・アレンを足したようなもんだなぁ。

 

なんていうか不倫ものなんで「あちゃー(´△`)」という感じですが。どこまでも落ちてゆくし(滝汗)。でもなんか良い。心にグサグサ突き刺さる。別に石田・素足にスニーカー・純一みたく「不倫は文化だ」などとアホなことをのたまう気はありませんが。

 

ゆき子(高峰秀子)、富岡(森雅之)よりもむしろ脇キャラや戦中~戦後の日本文化に注目したなぁ。当時はまだ舗装もされてないから砂ぼこりの舞う千駄ケ谷駅付近を歩いてたり(駅舎が無人駅みたい)繁華街がやけにギラギラしていたっけ。

 

おせい(岡田茉莉子)のアンニュイな仕草も雰囲気出してたな。清吉(加藤大介)も人が良さそうでいい味出してたし。富岡に出会わなきゃあんなことにならずに済んだものを・・ああ、人生悲喜交々。

 

それに時代からかみんな貧しい。カスカスなのにそれでも生きようとするバイタリティ。一生懸命なんですよ。生きてゆくのに。たとえ法律ギリギリのラインで生計を立てようと誰も彼らを批難できない。だって生きることに罪はないんだから。

 

なんかジワジワくる映画でした。

 

エピソード[編集]

  • 当初主演を依頼された高峰は「こんな大恋愛映画は自分には出来ない」と考え、自分の拙さを伝えるために台本を全て読み上げたテープを成瀬らに送ったが、それが気合いの表れと受け取られ、ますます強く依頼される羽目になった。
  • ゆき子と富岡は何度も衝突しそのたびによりを戻すが、脚本を書いた水木洋子はその別れられない理由について「身体の相性が良かったからに決まっているじゃない」といった類の発言をしている。
  • 仏印屋久島の場面は現地に出向かず、伊豆ロケを行っている。なお、屋久島行きの船が出航する港の場面は、実際に鹿児島でロケをしている。[1]
  • 1980年代に吉永小百合松田優作のダブル主演でリメイクが計画されたが、本作のファンであり、高峰を尊敬していた吉永が「私には演じられない」と断ったため実現しなかった。[2]

    浮雲 (映画) - Wikipedia

 ふーん。これ、リメイクやっちゃダメだろう。つかリメイクはオリジナルを超えないしな(それ以前に高峰は素晴らしすぎるので)。

 

 

岡本喜八が助監督だったのね。結構凄い映画だぞ。