そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

『さんかく窓の外側は夜』って原作はBL漫画なのね。

どうりで婦女子率が高いわけだ(原作は130万部を超えるほどのベストセラーだとか)。主演の二人がジャニタレだったらカオス状態だったろうて・・。

 

原作はBLだけあり匂わせてましたな。これが『おっさんずラブ』だったら吉田鋼太郎田中圭のびーちく弄りまくってたんだろうな。それに対しこの『さんかく~』は服の上からソフトタッチ。

 

タイトルからして「つかみはオッケー」というか意味不明だったのですが(それが逆に興味をそそられる。タイトル大事!)。そうかぁ・・主役の三角くんと結界のさんかくと掛けてるのだな。

複合神社三角陣封印結界 1 - ののの リアドラ in 静岡

 

変態役を演じたら右に出るもは居ない山田孝之同様に厭な男の役なら天下一品な岡田将生なのですが。冷川はそんなにヤな奴でもないし・・でもクセ強いし。途中で冷川の過去がわかるのですが「ああ、これなら常識外れになっても仕方ないな」と思ったり。

 

この作品の面白いところはキャラが魅力的なところもあるけど伏線が幾重にも散りばめられていてそれをちゃんと回収させてるという点かな。それが最大の魅力であるわけです。でも脚本が濃厚な割には軸となる「呪い」部分がブレてます。

 

なんかしょぼい。「え?そんな簡単な理由で人を呪っちゃってもいいの?」みたいな。カジュアルに呪ってどうすよ。『キャリー』みたいに周りからはいじめられ最後の砦でもある母親にも突き放され・・というような状況だったら爆発することは目に見えてるのでよくわかるが。

 

カジュアルに呪うってどうよ(大事な事なので二度言いました)。『陰陽師』みたいなのを想像していたが肩透かし。

 

クイズプレイヤー伊沢拓司が「さんかく窓の外側は夜」を徹底分析、監督を質問攻め - 映画ナタリー

トークはスクリーンに映し出された「衣装」「貯金箱」「冷川の過去」「言霊」「望まない能力」「隠れ文字」という6つのキーワードを軸に展開した。まず「衣装」を選んだ伊沢は、原作より三角のメガネの存在感が増した理由を質問。

確かに6つのキーワードは重要だからなぁ。あれぇ?「隠れ文字」って何だっけ?自分が一番気になるワードは「言霊」だな。今やSNSで言葉があふれかえってるからね。炎上とか負の感情は負の感情しか生まないからな。正義中毒もほどほどに。

 

 

映画『さんかく窓の外側は夜』ネタバレ感想&評価! 原作を読めば読むほど映画の改変が気になってしまう可能性があるのかも…… - 物語る亀

原作未読でよかったかもw。原作はソフトタッチだったのかしらん。バディ物としては異色ですよねー(「霊界探偵」みたいな感じも)。

 

それにしても北川景子の無駄遣いといったら!『新幹線大爆破』の志穂美悦子くらい無駄遣いでしたな。