そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

夜叉。

これも高倉健の代表作でしょう。代表作が『幸せの黄色いハンカチ』か『鉄道員(ぽっぽや)』で世代がわかるけどね。

 

coco.to

健さん冬の北海道がよく似合う。そして冬の日本海がよく似合う!

 

格好良すぎて鼻血が出らぁ。本当に健さんは他の追随を許さないほどの大スターなんだなと改めて実感。ヒューヒューだぜ(死語)。

 

こういう映画は脇役が魅力的だと主役が引き立つのだが。どのキャラもきちっと演技こなしてますな。特に田中裕子の妖艶さ。ビートたけし(この頃はツービートだったか)のシャブ中のヤクザ役が( ・∀・) イイネ!

 

最初は漁村の日常を写してたのね。螢子(田中裕子)がやってきてから日常が変わるかと思いきやしばらくして矢島(ビートたけし)が来てからどんどん雲行きが怪しくなるのね。ヒモやん。まるっきり。異変に気づいた修治(高倉健)が矢島を諭すも「なんだとぉ!」といきなり怒鳴る。物怖じしない修治さん格好いい!

 

なんやかやあって矢島が包丁振り回して螢子に切りかかるところを修治が助けるが運悪く背中を切られてしまい「夜叉」がでーんと露に。翌日村中の噂になるが子どもたちにも影響が及ぶのね。その話をしてると母・冬子(いしだあゆみ)が「刺青が一体何をしたっていうの!」と一喝するのだよ。いしだあゆみ上手いなぁ。

 

この作品のすごいところは何気ないシーンでも「グサッと刺さる」ところ。後半、修治が大阪・ミナミに姐さんを訪ねに行くが普通の世間話だったのが突然ドスの効いた声になる姐さんが格好いい。奈良岡朋子すごいなぁ。

 

本妻・冬子が螢子の居酒屋での会話も遠まわしに牽制していてサラッとしている割にはじわじわきたし。なにがなにやら。

 

あとミナミから帰ってきた修治から矢島の事の顛末を教えられ「そう・・」とあっけない返事には拍子抜け。こら、螢子。最初はあんなにラブラブだったのが手のひら返すように(汗)。ま、クズだったから別にいいけどあまりの変わりように。つか気持は修治に行っちゃってるからなぁ。

 

 

とにかく健さんが格好良かった。任侠映画で主役張ってただけありああいう役は様になってたなぁ。