そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

ポランスキー監督にしては正統派だった作品『チャイナタウン』。

てっきりチャイナタウンがなんかの手がかりになるかと思ったのだが。なんつーか微妙なタイトルで(原題もチャイナタウンなんだけどさ)。確かに主役のジェイク(ジャック・ニコルソン)は昔チャイナタウンで生活したことがあるという設定だしラストの舞台はチャイナタウンだけどさ。

 

なんか微妙(タイトルが)。でも傑作!

 

1930年代後半のカリフォルニア州ロサンゼルスを舞台に、私立探偵が偶然にも関わってしまった殺人事件を通じ、誰にも変えられない運命の綾に踊らされる姿を描いた重厚なフィルム・ノワールである。

 

タイトルの「チャイナタウン」は、主人公がかつて警官だった時代にパトロールした下町である。場末に押し込められた中国系住民の中にも人間の表と裏の相克があり、その場にいる人間は警官であれ探偵であれただ見ているしかなく、その無力さゆえに虚無観に晒される様子を象徴している。

 

物語の舞台設定や1930年代を忠実に再現した美術が秀逸であり、キャストも個性派を並べた一流揃いであった。全編に渡ってフィルム・ノワール的な虚無感と退廃感を漂わせながら、往年のフィルム・ノワールにはなかった社会史的視点をも盛り込んだことで、1970年代に相応しい現代性を持ち得たミステリー映画の傑作として、高く評価されている。批評家やファンによる様々な人気投票では、常に上位にランクインする。

チャイナタウン (映画) - Wikipedia

 タイトルロールからして古き良き時代のアメリカ映画なんすよ。「くぅぅ。たまんないねぇ」初っ端から観客の心を鷲づかみさ。

 

wikiによると。ノア・クロス役にジョン・ヒューストンなのですが。どうやらその当時ニコちゃんとアンジェリカ・ヒューストンがお付き合いしていたらしく。その関係で出演したのかぁ。フィルム・ノアールの名監督がフィルム・ノワールの『チャイナタウン』で悪役をしているのが素敵な配役。

 

配役といえば。ポランスキー監督もちらと出ています。ジェイクの鼻を切りつけるチンピラ役で。元々ポランスキーは祖国ポーランドで俳優兼監督で映画界入りしていたそうです。

 

配役も素晴らしいのですがなんといっても脚本が( ・∀・) イイネ!料理はバターで決まるように映画は脚本で決まります(これホント)。1974年のアカデミー脚本賞に選ばれたことだけはあります。つかその時ノミネートされた作品や映画監督は「カンバセーション・・盗聴・・」あったりコッポラやトリュフォー居たり。すげーー。

 

 

でも最近のおすすめポランスキー作品は『おとなのけんか』で決まり!異論は認める。

そんなポリャちゃんより僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ