そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

セオリー通りにいけば続編は劣化するはずなんだが。結構良かった『キック・アス』。

『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』2014.2 ROADSHOW

 

「まさかの地上波」ということで1作目をやったそうなんだが。ち、見過ごしてしまったぜ。つかR15指定だったようだけど残酷な描写や性的な発言などちと過激ではあるがそんな目くじら立てるほどでもないような。それにしても。なんでテレビ放映が「まさか」なんだかw。

 

キック・アス』よりも『ted』『冷たい熱帯魚』『悪の法則』(あ、これは微妙。ゴールデンタイムにお茶の間で流せる映画かな?・・とも思うが)だったら「まさか」かもね。特に『冷たい熱帯魚』はゴールデンタイム無理だべ。いくらでんでんが日本アカデミー最優秀助演男優賞を獲ったとしても。

 

話は逸れるが。今年の日本アカデミー賞。リリフラの最優秀助演男優賞は納得(スピーチ長かったけど)。真木よう子・・恐ろしい子(最優秀女優賞、最優秀助演女優賞とダブル受賞)。つか『そして父になる』でリリフラ、真木よう子の夫婦はエロかったのですが(そんなシーンいっさいないのに・・)。真木よう子・・恐ろしい子

 

それよりもだ。助演男優賞に柄本明(『許されざる者』)、前田吟(『真夏の方程式』)がノミネートさえもされなかったのが「日本アカデミー賞。地に落ちたな」と思った。つか本場アカデミー賞のパクリだしな。

 

キック・アス』に話を戻して(ヨイショット)。1作目は単館扱いだったんですよね(チラシ見たら上映館は渋谷と大阪梅田だけだったな)。どんなにブラピがプロデュースしようが内容がアレなんでダメだったか。でも立ち見客が出るほど(つか指定席制度の映画館で整理券配って立ち見にさせるか?)の大盛況だったんで拡大ロードショーに。

 

自分は渋谷で見たんだけどね。確かに面白かったが「立ち見が出るほどのもんなの?」という感じでした。普通な面白さだったな。「テアトル系の劇場なのでそんなハズレはないかな・・それにチケットショップでは売り切れていたし(もしかしたらそんなに用意してなかったのかも単館扱いだし)まぁ観とくか」という軽い気持ちで臨んだのですが。

 

キック・アス』の直前に『リミット』が上映されていたわけなんだけどこっちのほうが人気出てもいいのにな。ほんと、面白かったのに。ま、クチコミで拡大ロードショーになったケースはあるわけで(『アメリ』もそうだよね。エイリアン4』のジュネ監督なのにひどい扱いだなぁ・・と思ったし)。

 

 続編である『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』は1作目がスマッシュヒットしたもんだから予算もつぎ込めるようになり。かなりパワーアップした感じ。監督が違うと劣化しちゃうもんだが出演者も同じなのでなんとか劣化は食い止めたみたいなw。

 

自分的には今作の方が好きだけどね。「前作のセルフパロディ?」とも思えるシーンあり。クロエちゃんが女王蜂に虐められるのは「それって『キャリー』?」というようなシーン有り(さすがに『キック・アス』なんで見事な仕返しするけどねw)。

 

ラストは敵陣地に乗り込むのも同じ。でもこれだけは1作目を超えないが。「パパとはぐれちゃったの・・」と泣きながらビルに入って隙を見せたところで暴れまくるヒット・ガール最高!マトリックス』でトリニティがMr.スミスの頭に銃を当てて「よけてみな」と言うシーンに匹敵するくらい格好いい。それだけインパクトある1作目だから続編はちょっと抑え気味といったところか。

 

それはそれとして。ジムキャ(ジム・キャリー)が格好良くなっていたのにはビックリ。今作もクズっぷりを発揮してたマザー・ファッカー役のクリストファー・ミンツ=プラッセはSMコスプレ似合いすぎ。キック・アスは前作同様、勇気だけはあるがヘタレっぱなしだと思ったら結構活躍しまくり。

 

1作目は主人公であるにもかかわらず脇キャラのビック・ダディ、ヒット・ガールに美味しいところをかなり持って行かれた感じだったが。

 

「君が勇気をくれた」なんて言われたら誰だって嬉しいよね。モチベーション上がっちゃうよね。「おいおい、そりゃいくらなんでも無茶しすぎだろー」というシーンもあったが感動できるシーンもあり。ツイート見たら「1作目の方がバランス良かった」という意見もあったが。これはこれで好きだな。

 

 

そんなヒット・ガールより僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ