そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

キャミー(キャメロン・ディアズ)のビッチ演技が凄かった映画『悪の法則』。

『悪人』で満島ひかりがビッチ佳乃役を演じたのだけど。キャミーに比べりゃ赤子のようなもの。いやぁ、観ているこっちまで疲れるよ(映画全体も疲れる内容ですが)。

 

映画「悪の法則」オフィシャルサイト

「もうわけがわからないよ」というくらい。なんか凄かった。

 

本当は。「キャミーのビッチぶりはペネロペのエロさを超えた!」とか「この映画でカーセックスの極意を知りました」とか「合言葉は”ナマズ”」というタイトルにしようと思ったのですが。アダルトサイトにリンク貼られても困るので。

 

主要人物は5人という至ってシンプルな映画なんですがね。その5人全員が世間からも評論家からも認めるくらいな演技達者さん。内容も至ってシンプル。でもアクションなどのように「頭空っぽにして楽しめる」レベルではないのです。すげー疲れるから。映画見終わった後の「なに、この脱力感は?」つーくらい。睡眠十分とって覚悟しといたほうがいいです。

 

話の内容は「お金欲しさにダークサイドにはまった男の末路」なんですが。監督は映像美に定評のあるリドリー・スコットなんでぶれてないのですがね。会話もおしゃれなんですが。ただその会話が問題で全員が全員遠まわしに遠まわしに話すもんだから「え?なんのこと言ってるの?」みたいに意識を集中させなければならないんです。あいまい好きな日本人でも理解することが難しいかと(自分だけかも)。

 

この映画って会話が重要でもありますからね。ストレートに感情をぶつけるガイジンガーとしたらここまで探りを入れないと話が見えないのは珍しいのではないかと。会話はオシャレさんなのですが。

 

5人の中では一番演技歴が浅いのにもかかわらずマイファス(マイケル・ファスベンダー)は主役。でも主役を張るだけはある演技力で。特に後半の命を狙われて逃げ惑う様は凄かった。絶望的な演技は圧巻(あのDVDは怖い。やぁ!と手書きで書いてあるのも)。

 

キャミーのビッチぶりも圧巻。『バニラ・スカイ』でも悪女っぽい感じでしたが今回はさらにすごい(つか『バニラ・スカイ』はちょっとしか出てこなかったし。あ、ペネロペ出てたわ)。「ええ!?そこまでやっちゃうの?」みたいな。昔は「ちょっと恋愛に不器用だけど一生懸命で可愛いお嬢さん」ぽい役柄が多かったけど今はこういう演技もお手の物なんですね。よくわかりますた。

 

『悪の法則』は決してオススメできない作品です。でもキャミーの演技は見たほうがいいです(多分後悔するけど)。

 

 

そんなキャミーより僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ