そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

人気作品だけはありますね。『告白』は。

・来たよ、今年のベスト候補。大拍手!・まだ6月ですが、今年一番の映画に出会った気がしました ・今作は間違いなく本年の記念碑的1本になるだろう
などのコメントも少なくない。「現在の教育現場をリアルに捉えた映画」「考えさせられる映画」「R-15指定だが学生たちこそ見るべき映画」など、深い部分での反響も大きいこの映画、早くも、英国、アイルランド、香港、台湾での配給や、ハリウッドからリメイクのオファーもあるそうで、今後も目が離せない作品となりそうだ。

ちょwwリメイクってwww。最新作なのにもうリメイク話かよww。なんか最近こういうリメイク多くない?昔の名作をいくらリメイクしてもオリジナルは越えないことはわかったか。ホラーでも同じ監督でリメイクするの多くない?ハリウッド・・ネタ尽きたのかなw。

それはともかく。『告白』なんですが。

原作はどこの本屋でも平済み状態で「売れてるなぁ・・」とは思っていたのですがね。映画化するそうなので本は読まずw。原作を読んだ人に言わせるとどうも原作に忠実らしいそうで(細かい部分は違うがw)。ま、原作と映画は別物と割り切ってはいますがね。大ファンである東野圭吾『容疑者Xの献身』は「なぜに微妙に設定を変える?設定は別に構わないが原作にはない登山シーンを取って付けたように加えたのは・・(怒)」とそこだけマイナス点だったし『さまよう刃』は「主演の寺尾聰におんぶにダッコな演出はどうよ?設定変えすぎw。刑事はあそこまで活躍しません。というか竹ノ内君が主役みたいな扱いは何?」とガックシしたのだが。

その点で『告白』は合格ですねw。

主演の松たか子が凄かったし。森口先生は淡々としてるんだけど内気で大人しいというわけでもなく。それでいて突然笑い出したり泣き崩れたりする役どころは結構凄いなぁ。松たか子グッジョブでしたw。「いくらなんでもそれはやりすぎやろ」と後半は突っ込みたくなりました。憎しみは憎しみしか生まないのだなぁ。

過保護な母親役の木村佳乃も「ああ、こういう人はリアルで居そうだよね」と思えるくらいな役柄。いつも笑顔を絶やさない優しそうな(表面上は)人がどんどん壊れてゆく様は流石女優w。

寺田先生も妙な熱血ぶりでw。一昔前のドラマに出ているような熱血センセw。周りの生徒も完全に引いてるよ。ちょっと痛々しい・・w。

この映画って出演者もきちっと演技していながらも演出も素晴らしいのですね。こどもたちの演技もさることながら無駄に思えるようなショットが実は計算されていたようなシーンだったりw。スローモーションになったり逆再生したりビジュアル的にもgood。MTVを観ているようだったな。中島哲也監督、天晴れですww。