そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

久しぶりな書評。

つか書評になるのかなぁ?最近は本(小説だけどさ)も読んでいるのだけどw。ま、自分は映画レビューもそうだけどあんましネタバレにならない程度に書いてるしw。つか参考にもならないのだけどね。

ストロベリーナイト誉田哲也

  • いやぁ、まじで面白い。こういうのをエンタメというのだねw。登場人物が全て魅力的。「キャラが立っているというのはこういうことだ」というお手本みたいなモノw。最初の数ページは「うげげ!なにこれ?」と言うような吐き気を催すような描写だったのが読み続けるにつれて「ほほぅ。なるほど・・こう繋がるのね」と納得(つか後半まで行かないと繋がりませんがw)。タイトルは可愛いがサスペンス(つか推理小説)。映画化決定w。なんでもあとがき(というかファンの解説)読んだら作者は登場人物を俳優さんに設定して書いているのだとか。主役の姫川警部補に松嶋菜々子、部下の菊田には坂口憲二、大塚は妻夫木聡などなど。
  • ううむ。自分のイメージだと姫川は篠原涼子なんだけどw。被害者の元恋人が「完璧な美人」なのだけど松嶋菜々子はそんな感じだよなぁ。「可愛い人」というと松嶋よりは篠原かなw。『アンフェア』で刑事役やってたしww。

『鬼の棲む家』吉村達也

  • 帯に『この意外な鬼の正体は見破れまい!』と書いてあったのですがね。わたし、わかっちゃったんです(byケイゾク)。でも後半数ページで鬼の正体をルポライターが気づくところで「あ、もしかしたら・・」と思ったのですがw。300ページもない薄い本ですが中身が濃ゆいw。映画化しても大丈夫な量でw。加害者側の心理がたっぷり書かれているので読み応えはあるかも。半年もDVを受けているのならもうちょっとその描写もあっていいような・・。でも面白い。

『レイクサイド』東野圭吾

  • さまよう刃』で「もうお腹いっぱいだ・・駄目かも」とリハビリで他の本を読んでたのでw東野作品に戻りww。やはり直木賞作家だけあり話の展開が上手い(直木賞の『容疑者Xの献身』は何度読んでも泣ける)。解説読んだらこれって映画化してたのねシラナカッタ。この解説も面白い!なんせミステリ評論家ですからねw。やはり映画版は本とは比べものにならないのだそうでw。映画向き芝居向きな作品だけど原作の方が素晴らしいのね(ま、原作とは別物というけど)。東野作品としては300ページもないのですがw。やはり内容が濃ゆいですね。伏線もいくつか散らばっていてw。見落としがちな何気ない描写も「あ、なるほど」と膝をぽんと叩かずにはいられないw。