そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

【午前十時の映画祭】赤ひげ(1965年)。

加山雄三はヅラが似合うよなぁ。

 

ごぜじゅう企画で前回は『隠し砦の三悪人』を見ましたが(笑い7:感動3デシタ)。今回の『赤ひげ』は真逆な割合。やはり世界のクロサワ。脚本がしっかりしてるよなぁ。

 

原作者の山本周五郎をして「原作よりいい」と言わしめた本作は興行的に大ヒットを収め、この年の日本映画の興行収入ランキング第1位となった[注 5]。批評面でも高い評価を受け、海外でもいくつかの賞を受賞した。また、キネマ旬報が発表した、1999年(平成11年)の「オールタイム・ベスト100 日本映画編」で第67位、2009年(平成21年)の「オールタイム・ベスト映画遺産200 日本映画篇」で第106位に選出されている[8][9]

赤ひげ - Wikipedia

原作者が褒めたというのは『砂の器』もそうですな(原作では5行程度のハンセン病の件を映像で描き切ったから)。もう『赤ひげ』も泣けるわ。六助(藤原釜足)、佐八(山崎努)のエピソードが思い出すだけでご飯三杯はイケる。

 

赤ひげ先生の「(今の日本の)戦いは貧困と無知だ」が軽く突き刺さる。

みんな貧乏が悪いんや!

 

『赤ひげ』は役者陣がそろいもそろってきちっと固めてる。さすが世界のクロサワ(大切な事なんで二度言いました)。香川京子が奇麗やった。六助の娘役を演じた根岸明美さんが凄すぎて鼻血も出ない(10分近い長い台詞を本番1回でOK出したそうです)。第1部の後半から出てくるおとよ(二木てるみ)も凄い。

 

てるみ・・恐ろしい子と言いたくなるほど。月影先生もビックリ。完璧子役じゃねーか。

 

映画「赤ひげ」感想 海外の反応が抜群にいいのも頷ける超名作 - 鷺谷政明の神映画レビュー

 

小石川療養所で働く賄婦たちが杉村春子を大根で叩くシーンありますが。賄婦たちもベテラン女優なんですが杉村春子の方が大先輩なので殴るのに躊躇したとか。本当にクロサワ作品は裏エピソードが凄いわ。

 

それにしてもだ。タイトルは『赤ひげ』ですが主役は保本登(加山雄三)。この作品は第26回ヴェネツィア映画祭で三船敏郎が男優賞を取ったがなんとなく『レインマン』と被るんですよ。

 

それというのも『レインマン』はアカデミー主演男優賞はダスティン・ホフマン。確かに彼の演技は凄いのだがよくよく考えたら主役じゃないよね(ストーリー上、主役はトムクル)。主役じゃなくとも主演男優賞取れるもんなの?

 

誰か知ってる人いたら教えてください(切に)。

 

 


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「お前はきっと後悔する」「試してみましょう」このやり取り好き。