そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

勢いが良ければ多少の粗があっても映画はヒットする(多分)。

coco.to

ツッコミどころはあれど結構頑張っていたな。予告編見て興味持ったんだけど「脱出ゲーム」みたいなノリは最後まで維持していて良かったな。

 

最初から病院が謎だらけという素敵設定。

 

これを失速せずにどう舵を取るかが問題だ。こないだ見た『AI崩壊』は面白いことは面白いけど微妙にテンポ悪くなった部分あったりして不安定だったな。それよりもツッコミどころが多かったしw。

 

アナ雪や『君の名は。』『天気の子』なんかはツッコミどころ有れどノリで最後まで突っ走ってそのまま逃げ切っちゃって結局はリピーターが出るほどの大ヒットで。でもそんな大ヒットするにはちと弱かった『仮面病棟』。テンポいいのだけど粗を吹っ切れるほどの演出かといえばそうでもなく。

 

残念感が漂うけどそんな酷くもなく。どちらかと言えば中の上みたいな(でもその域に達するまでが難しかったりしてw)。監督は『屍人荘の殺人』の木村ひさし。前回の屍人荘はどのキャラもうまく生かしきれてない残念な感じだったが仮面病棟は合格!高嶋政伸がうさん臭くてよかったなw。

 

速水(坂口健太郎)が冷静すぎて逆に「ありえない」くらいの平静さ。川崎瞳(永野芽郁)が女子大生にしてはケバイw。手術したときに「変だぞ」と気づけよ。それはそれとして。脚本に原作者である知念実希人も参加しているのでテンポ良かったんだけどね。

 

小道具も使ってなかなか良いんだけど「いつケータイ弄ったんだ?」「犯人読めちゃったからハラハラしないなぁ」だったし。リピーター出るほどの超爆発ヒットしなくとも「まぁ、普通に面白い」のでミステリ好きよりは坂口健太郎ファンが見るのには十分おつりがくるのではないかと。

 

やはり予告編が「いいとこどり」(でもウソは言ってない)からテンポの良さで頑張ってるかと。

 


坂口健太郎主演!映画『仮面病棟』本予告

 

 

ちなみにこの映画は「もしかたら映画館はヤバいかも」と公開された週の休日に観ました。滑り込みセーフやね。早く映画館が閉鎖を解かれるようにお星さまにお祈りしておきます。