そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

前半までは想定の範囲内だった『パラサイト 半地下の家族』。

パラサイトあるあるみたいなw。ちょっと「やり方がえげつない」と思うけど「(褒められることではないが)生きてゆく知恵」とでもいうか。でも家族の連係プレーはお見事です。

 

このまま突き進んでいっても面白かったのにこういう捻りを入れてきやがりましたか。想定の範囲外すぎて鼻血出るわ(三回転半捻りジャンプが決まったな)。

 

アカデミー賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)も納得。英語以外での外国語映画として作品賞を受賞するのは史上初だとか。そんだけ面白かったしなぁ。

 

【第92回アカデミー賞総括】「パラサイト 半地下の家族」作品賞含む最多4冠! : 映画ニュース - 映画.com

 

もうね・・何気ない会話が伏線になってたりコメディな部分有ったりミステリーぽかったりブラックありの「ジャンル何でもアリなんじゃ?」と思えて仕方がない。これは脚本が見事に尽きる。

 


第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト 半地下の家族』予告編

本当に予告編が上手い。ネタバレ厳禁というのも納得だわ。つか貧乏家族が上流階級の家族に就職してからが本番なのですが。

 

おおっとこれ以上は言えないわ(つかもういろんなサイトでネタバレしてるのですが)。ま、公開してからかなり時間が立ってるし大丈夫でしょうw。

 

自分は完全犯罪モノみたいに「一つの歯車がかみ合わなくなって最後はぐちゃぐちゃになる」のを想像してたのですが(『ファーゴ』みたいに。でもアレは最初から歯車なんて存在してなかったしw)。当たっているような当たってないような微妙な読みでしたな。小道具の扱いが上手かったな。

 

格差社会を描く『パラサイト 半地下の家族』映画好きの感想・考察記事を集めました - 週刊はてなブログ

ああ、やはり「新しいもの好き」なはてな住人、「格差社会」というパワーワードが大好きなはてな住人ですからねぇ。『ジョーカー』に続いて同じようなタイプの映画なので特集しましたか。

 

『ジョーカー』レビュー紹介の時は熱量がすごい記事ばかりなのでそんなには読んでないのですが(3つでおなかいっぱいでした)。今回の『パラサイト』は頑張って読みましたよ(それでも多いので日にちを分けてw)。やはり共通しているのは「面白い!脚本がよくできている」でしたな。

 

でも褒めておきながら「自分には合わなかった」言う人もおるし(矛盾してるけど納得できるのよ)。なんていうか魚の小骨がのどに引っかかってモヤモヤする感じというか。そういうのも「あり」だな・・と。みんなちがってみんないい(by金子みすゞ)。

 

 

coco.to

結構評判いいなぁ。キム一家のキャラが強烈というほどではないがなかなかよさげw。怠惰でクズかと思いきや失業中なだけで全員スキルは高いなぁ。仕事はソツなくきちっとこなすし。

 

みんな貧乏が悪いんや!そんな感じでした。登場人物は二家族だけなのに「よくこんなに話を膨らませられるよなぁ」と感心しきり。格差社会を風刺したジョーダン・ピール監督の『アス』もこの作品と同じような家族だけの物語なんだけど「わかりやすさ」という点ではこちらのほうが格上でしょう。

 

『ジョーカー』みたいに聖地巡礼ぽくなりそうな予感ですがちょっと無理かな。あの街並みはセットだし(それはそれですごい)。