そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

もともと韓国映画のリメイクだった『見えない目撃者』。

調べると2011年『ブラインド』を2015年『見えない目撃者』(中国と韓国の合作らしい。監督はオリジナルと同じアン・サンフン)としてリメイク。今回の作品は二度目のリメイクなのね。持ちつ持たれつのような関係というか韓国映画はリメイクとして邦画になったりその逆もあったり。

 

日本版と韓国版どっちが好み?日韓リメイク映画10本 | FILMAGA(フィルマガ)

 

自分は韓嫌(どちらかといえば。つか関わりたくない)でも映画のクオリティの高さは認めているからね。というか映画ファンなら大抵そうでしょうね。

 

hakaiya.hateblo.jp

すごいブクマ数w。やはりミステリーもの多いなぁ。人間ドラマも秀逸だし。あれ?貴志祐介原作の『黒い家』が無いな。

黒い家(韓国映画・2007年) : 映画評論家 兼 弁護士坂和章平の映画日記

森田芳光『黒い家』があまりにも酷すぎて・・(原作はトイレに行けなくなるくらい怖かったんだぜ)。でも韓国版は面白そうだな。

 

ま、それはそれとして。『見えない目撃者』なんですが。wiki見たらオリジナルの『ブラインド』とはストーリーが少し違うみたい(どちらも目の見えない主人公なんですがオリジナル版はタクシーに乗っていたら何かぶつかった。運ちゃんに聞いたら「犬を轢いた」と言う。でも犬じゃなくて人なんじゃ・・というモノ)。

 

coco.to

満足度かなり高し。邦画で手に汗握ったサスペンスは初めてかも。どうもサスペンス物は量産されているせいか「2時間ドラマで十分でしょー」なのが多く(火サスの影響か?)。でも今作は映画でオッケー。R15指定だしな。

 

tohoシネマズさんの映画館で見たけどこんなに面白いのに東京では数箇所しかやっていないのが残念でならない。東映だからかな。

 

主役の浜中なつめ(吉岡里帆)が格好いい。可愛い。警察学校を主席で卒業したという設定なので洞察力がすごい。事故で目が見えなくなって警察を辞めた設定ですがやはり盲目の警官というのは無理があるからなぁ。盲導犬のパルが可愛い。わんこ好きにはたまんない。

 

木村刑事(田口トモロヲ)と吉野刑事(大倉孝二)のコンビもいいね。最初は二人共なつめの供述を信じてなかったんだけど彼女の洞察力と元警官(実際にはこれから勤務という時期に事故を起こして退職した)ということを知り調べていくウチに徐々にわかる設定がいい。

 

目の見えない主人公がどうやって犯人を追い詰めていくのかドキドキ。追い詰めるというか追われるシーンが一番ドキドキするが(スマホを上手く利用してるなぁ)。なつめの感覚が映像で現れる(白いスクリーンに鉛筆で書いたような線が現れる)演出は好き。ちょっとツッコミどころはあるけど最後まで突っ走ったな。天晴れ。

 

吉岡里帆『見えない目撃者』容赦ない攻撃がポイント! - シネマトゥデイ

 

 

「ノンストップスリラー」に嘘偽りなし。目が見えなかったり耳が聞こえなかったりすると他の感覚が優れるというけど補うみたいな感じかな。脳梗塞で倒れた人の脳は使っていない部分を代わりに使うということもあるみたいだし人間ってすげーな。