そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

ロケットスタートだった映画『ロケットマン』。

てっきり「かりあげクン」の話だと思ったら(そんなことないか。あれは「小さいロケットマン」だしなw)。そういや『ロケットマン』という曲あったなと気づき。

 

coco.to

結構評価高し。ボヘラプの監督さんだったのね。

 

エルトン・ジョンの半生を描いたものですがボヘラプよりもライブ高揚シーン少なくて。どちらかといえばエルトン・ジョンの内面を描いた人生ドラマ&ミュージカルという感じか。同じ監督さんだし内容もやや似てるけど視点が違うから比べるのはアレかと。

 

はっ。そういえばポスターもボヘラプになんとなく似てるような。描いた人同じなのかな。エルトン・ジョンを演じたタロン・エガートンが上手かった。エルトン本人が監修したのだけどタロンに「モノマネ映画にはさせないで自由に演じてほしい」と指示したそうで。だから微妙にボヘラプとは違うんだね(レミ・マレックはフレディを研究し尽くしてたしな)。

 

それにジョンは『キングスマン:ゴールデン・サークル』の出演がきっかけでタロン・エガートンと友達になったそうで。それで『ロケットマン』に繋がったのかな。縁といえばタロンは演劇学校のオーディションで『Your Song』を歌ったそうだしイルミネーション・アニメ『SING』では『I'm Still Standing』で美声を披露したし。

 

劇中で『Your Song』の制作エピソードがあるのですが。あんなん30分で曲を付けるなんてどこまで天才なんだよ。それに絶対音感というのも凄いなぁ。

How wonderful life is while you're in the world.

(なんて人生は素晴らしいんだ。君がこの世にいるのなら)

なんて歌われた日にゃ誰だってパンツ脱ぐ感動するよね。邦題(『僕の歌は君の歌』)がセンスあるよなぁ。

 

『土曜の夜は僕の生きがい』のダンスシーンは「うひょー!」とアガった。『ラ・ラ・ランド』の冒頭ダンスと同じように「掴みはオッケー」的な(『ラ・ラ・~』のほうは冒頭だけだったけどね)。

 

演出がマジで素晴らしい。インド人が踊ってたりするのは「エルトン・ジョンの音楽はいろんなジャンルを取り込んでいるよ」という意味なのか。彼の曲って一貫してないからね。

 

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エルトン役のタロン・エガートンは勿論のこと母親役のブライス・ダラス・ハワード(お父ちゃんはロン・ハワード監督!)が良い味出してる。ちょっと前まで汚れ役はジュリエット・ルイス、ジェニファー・ジェーソン・リーが得意としてたり売れない女優役はナオミ・ワッツだったりしたが。ブライス・ダラス・ハワードは「厭な女」役が多いし。

 

だれかのコメントに「エルトン・ジョンの母親は彼を愛していたからこそ自由な髪型にさせたし音楽の道にも進ませた」ようなこと書いてあったけど。いや、愛情と放任は違うでしょー。レジーの才能に興味持ってたのはおばあちゃんぐらいなんだから。

 

ジーの少年時代役の子もなかなか歌上手くて。家族がそれぞれのパートを歌うシーンはあるようでなかったから斬新(別々な歌詞をそれぞれ同時に歌うというのはあったけど)。みんな歌上手いなぁ。『アラジン』のジャスミンほどじゃないけど鳥肌もんよ。

 

それにしても。無償の愛を得られるのは親だけなのに愛されないのはキツいなぁ。

 

いくらエルトン・ジョンの半生を描いても彼の作った曲はあまりにも多すぎるので全ては映画で流れなかったのね(当然か)。でもお気に入りの『I'm Still Standing』が当時のPVまんまで表現されたのが嬉しい限り。

 

 

最近はミュージシャンの半生ドラマ多いなぁ。個人的にはホイットニー・ヒューストンビリー・ジョエルやってほしい。

そんなエルトン・ジョンより僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ