そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

地味にゴージャスな映画『七つの会議』。

coco.to

まずまずな満足度で。出演者が結構すごい。『マスカレード・ホテル』とは違った意味でゴージャス。能楽師である野村萬斎はもちろんのこと歌舞伎俳優や落語家も出演してるので「盆と正月が一緒に来たよう」な感じ。配役だけでもお腹いっぱいですゲフッ

 

「普通」「残念」評価はあっても俳優さんたちの演技力にケチをつける人居ないんじゃないかな。そんだけ演技がすごい。野村萬斎は『のぼうの城』の田楽踊りが最高によかったが(必見!)今回のぐうたら社員も格好良かった。

 

「この落とし前、きっちり付けて貰うぜ」なんて台詞。格好良すぎて鼻血が出るわ(ぐうたら社員だから『美味しんぼ』の山岡みたいなのを想像してたら!)。

 

ただのパワハラで坂戸(片岡愛之助)が左遷されたと思いきや結構奥深い展開になるなんて原作の力量がすごいなぁ。連ドラでも充分なのに2時間にも満たない(1時間59分)とは監督の力量もすごい。うまい具合にまとまってるしな。

 

ダレることなく怒涛のラストまで見事に見せてくれた野村萬斎やほかの役者さんたちには「天晴れ!」としか言い様がないです。ただ内容がアレなもんで全体的にピリピリとした空気がw。魅せてはくれてますが『マスカレード・ホテル』のような派手さがないので「大ヒットするかな?」とは思いましたが。心配ご無用。

 

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うん、納得。演出も良かったし。

 

で、この作品。出演者が全員はまり役なのですが特に「似合ってるなぁ」と思うのがオリラジ藤森と社長役の橋爪功さん。藤森のクズ男っぷりが結構良かったな。江角マキコが『ショムニ』以降、同じような役柄しか回ってこなかったようにオリラジ藤森もしばらくはクズ男のオファーしか来ないんじゃないかしらん。

 

橋爪功さんの「私は何も知らんぞ。やったのは社員だ。社員の責任だ」とは・・トップが部下の前でそんなこと言うんじゃねーよ。同年代の俳優さんもソツなくこなすと思うのだが橋爪さんがああいう役一番うまいのではないかしらん。

 


映画『七つの会議』予告2

予告編では香川照之が『半沢直樹』みたいなヒール役だと思ってたのだが。微妙に違ってたな。

 

上には上がいるということがよーくわかりました。鹿賀丈史が不気味すぎて怖いわ。「待たねぇぞ」と凄みをきかせたセリフで逃げ出したくなる。食い物を粗末にするんじゃねーよ(汗)。

 

そんなピリピリした内容なんですが。その中で一服の清涼剤的な役割を果たすのが浜本役の朝倉あき。ミッチー&朝倉コンビは良いなぁ。『マスカレード・ホテル』のキムタク&長澤よりも好きだな。うまい具合にバランスが取れてるぞ。

 

あと。やはり香川照之の顔芸がすごい。というかこれを見に来たようなもんだし。もうね・・あのプルプルが堪らんのですわw。

顔芸キタ━(゚∀゚)━!という感じですか。こんなすごい人が某NHKでは昆虫の着ぐるみ被るんですよ。鼻血出過ぎて出血多量で死ぬわ。

 

 

そんな野村萬斎より僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ