そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

ソフィーの選択。

ごぜじゅう企画は映画評論家たちがあーだこーだ選んだ作品なのでハズレはあまりないのだが。いや、今回も「当たり!」ですよ(メリルーの演技力といったら!)。

 

coco.to

流石にオスカー女優だけあるね(この作品は初の主演女優賞なんだけど1979年『クレイマー、クレイマー』では助演女優賞をゲットしとります)。ちなみに『クレイマー、クレイマー』では映画出演5作品目、『ソフィーの選択』は7作品目どす。すごいや。

 

役に成りきるために、事前には徹底したリサーチを行うが、台本はあまり読み込まず数回程度が常である。彼女がオスカーを獲得した『ソフィーの選択』では役作りのためにロシア語訛りのポーランド語ドイツ語及びポーランド語訛りのある英語を自在に操るなど、作品の背景や役柄に応じてアメリカ各地域のイントネーションを巧みに使い分けている。この特徴は彼女の代名詞ともなっており、そもそもは、彼女が女優を志す以前に、オペラ歌手志望で訓練を受けていたためである。音楽の世界で培われた絶対音感もあるため、ストリープは全米で「訛りの女王」と呼ばれ、その秀でた類まれなる才能は高く評価されている。ロバート・デ・ニーロはストリープのことを自分と最も息の合う女優と言っている。

メリル・ストリープ - Wikipedia

 本当に訛りがすごい。絶対音感もあるのかぁ。

 

そんな『ソフィーの選択』。原題まんまなんだけど正解でしたな。アウシュビッツでの「男の子か女の子か」の二択はキツすぎる。冒頭から奇妙な三角関係が始まるのだけどネイサン(ケヴィン・クライン)かスティンゴ(ピーター・マクニコル)か?みたいな展開になるし常に彼女の周りでは二択なのね。

 

二択の人生はキツイ(滝汗)。

 

でもソフィーよりもネイサンの方に感情移入できなくて本当に良い作品だとは思いつつもcoco.映画レビューでは普通評価。ネイサン、人の心にずかずかと土足で入ってきすぎだろー(汗)。

 

ネイサンは統合失調症ということが後に判明するのですが。病気を便利に使ってないかぁ?嫉妬するほど愛してるのはわかるがソフィーにあんなことまで言わんでも(滝汗)。つかスティンゴの前でいちゃいちゃし過ぎやぁ。『太陽がいっぱい』でもリプリーの前でフィリップがマルジュとイチャイチャするがそれよりも酷い。

 

殺意が芽生えてもおかしくないレベルだぜw。でもネイサン殺しちゃ別な映画になっちゃうけどね。

 

この作品はソフィーもネイサンも互いに嘘をついてます。でも詐欺じゃなくむしろ人に迷惑かけない必要悪みたいなもんだと思ってるけど。ソフィーの父親がナチス信者でユダヤ人を排除したがっていたなんて実の娘が知ったら相当なショックだろうて。いくらなんでも言えないよね。ネイサンの嘘より深刻だぁね。

 

 

流石にメリルーがアカデミー主演女優賞ゲットするだけあって見ごたえはあります。でも却ってキツいかも。メリルーは仕草で演技できちゃう類まれな女優さんやぁ。