そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

近松物語。

coco.to

はい。久しぶりに満足度100パー。昭和29年の作品ですか。そんな作品が平成の世に(もう年号変わっちゃうけど)映画館で見られるとは。感無量っす。

 

そして。近松門左衛門おもしろいやんけw。でも凄いよね。江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎が現代でも受け継がれているなんて。おまけにヒットしてるし。

 

近松門左衛門作の人形浄瑠璃の演目『大経師昔暦』(だいきょうじ むかしごよみ、通称「おさん茂兵衛」)を下敷きにして川口松太郎が書いた戯曲『おさん茂兵衛』を映画化した作品である。脚本は、近松の『大経師昔暦』と、西鶴の『好色五人女』の「おさん茂右衛門」の二つを合体させたものである[1]。スター嫌いだった溝口健二監督は、大映社長の永田雅一の強い要請で長谷川一夫を起用した。

近松物語 - Wikipedia

確かに脚色はあるかもしれないがベースになった『大経師昔暦』は1715年の作品なんですよ。おくさん。凄すぎて鼻血出るわ。 

 

で。この映画『近松物語』なんですが。茂兵衛役の長谷川一夫が終始こまり顔で良い!長谷川一夫いうたら当時の大スターですぜ。おくさん。うーん。イケメンやわぁ。あんな困ってる大スター見たことないよ(つか長谷川一夫あまり知らんが)。

 

それに香川京子!色っぺぇ。綺麗。あの仕草は流石に大女優だぁ。一途なおさん役にぴったり。彼女は「(溝口監督に)できるまでやらされ死ぬほど辛かったが、芝居の基礎を教えてもらった」と思い出に残る作品として語ったとか。

 

そして重要な役割を果たすお玉(南田洋子)。若い!綺麗!これじゃ旦那さんだって手篭めに・・あ、す、すまぬ。以春(進藤英太郎)のケチでスケベで金に汚いヒールっぷり!助右衛門(小沢栄太郎)のゲスっぷり!脇キャラも良いわ。

 

ひょんなことから家を出たおさんとお供した茂兵衛が実はお互いに好きだったということが後から発覚するのも( ・∀・) イイネ!身分の違う者同士が盛り上がっちゃうのはロミオ効果か。相思相愛なんだから当然だよね。

 

後半の茂兵衛の実家で「明日の朝一番でこの村を出ろ。息子の捕まるところ何ざ見たくない」と言うおとっつぁんの台詞にジーンときた。既に周りに迷惑かけてるのね(涙)。

 

でもここまできたら愛は止まらない。怒涛のラストにホロリときた。二人のあの幸せそうな顔ときたら!

 

 

久しぶりにハウンドドッグ歌いたくなったよ。

あ~いがすべーてさぁ♪